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グレン・マーティンスのキャリアとメゾンマルジェラでの新たな挑戦

2025年2月12日

グレンマーティンス

グレン・マーティンスのキャリアとメゾンマルジェラでの新たな挑戦

グレン・マーティンスは、ベルギー出身のアバンギャルドなデザインと実験的なシルエットで注目されているファッションデザイナーです。ジャン=ポール・ゴルチエ、ディーゼル、ワイプロジェクトなど名だたる名門ブランドで経験を積んでおり、その革新的なデザインは世界中のファッショニスタを虜にしています。2025年にはメゾンマルジェラの新クリエイティブディレクターに就任し、ファッション業界で大きな話題を呼びました。

この記事ではグレン・マーティンスの人物を解説すると共に、ファッション業界でのキャリアを解説していきます。

グレン・マーティンスとは

デザイナー
出典 hero-magazine.com

グレン・マーティンスは、クラシックなデザインを大胆に再構築し、独自のスタイルを生み出すデザイナーです。Y/PROJECTでは前衛的なシルエットで注目を集め、DIESELではリブランディングを成功させました。2025年にはメゾン マルジェラのクリエイティブディレクターに就任し、さらなる進化を遂げようとしています。そんな彼の経歴やデザインの魅力を、詳しく見ていきましょう。

グレン・マーティンスの経歴

グレン・マーティンスは、ベルギーのブルージュで生まれ育ちました。高校卒業後、クリエイティブな仕事をしたいと考え、建築を学び始めます。建築の学びを通じて出会ったクリエイティブな仲間たちの影響で、マーティンス氏はファッションという新たな世界に惹かれていきました。

そして、アントワープ王立芸術アカデミーに合格すると、2008年に首席で卒業。卒業コレクションがジャン=ポール・ゴルチエの目に留まったマーティンス氏は、ゴルチエ氏のもとでジュニアデザイナーとしてキャリアをスタートさせました。

2010年にはY/PROJECTに参加し、2013年にはクリエイティブディレクターに就任します。独自のカッティングや実験的なデザインが評価され、ブランドを世界的に有名にしました。さらに2020年にはDIESELのクリエイティブディレクターに就任し、デニムの概念を覆す革新的なコレクションを発表。現在もDIESELに在籍しており、2025からメゾンマルジェラの新クリエイティブディレクターを務めます。

グレン・マーティンスのデザイン哲学

グレン・マーティンスのデザイン哲学は、クラシックなテーラリングやストリートウェアを再解釈し、歴史的な要素を組み合わせながら独自のシルエットを生み出すことにあります。時には、彼の故郷ベルギー・フランドル地方の古典絵画をも参照し、誇張されたフォルムやねじれたラインを用いたアヴァンギャルドなスタイルを確立しています。

衣服を分解し、再構築する手法にこだわる理由について、インテリア建築を学んでいた経験が活きていると語っており、そのプロセスをファッションに応用したといいます。

初期の作品は直線的で硬質なシルエットが特徴で、初めて作ったスカートは「ピザの箱のようだった」と彼は振り返ります。Y/PROJECTでは、デニムやテーラリングといった定番のアイテムに、複雑なカッティングやアシンメトリーなフォルムを施し、見る者の感覚を揺さぶるスタイルを確立しました。DIESELではデニムという定番を革新的に再構築し、伝統と前衛の間で新たな価値観を生み出し続けています。


デザイナーとしてのキャリア

グレン・マーティンスは、伝統を打ち破る大胆な発想と実験的なデザインで、ファッション界に新たな風を吹き込んできました。ジャン=ポール・ゴルチエのもとでキャリアをスタートさせた後、Y/PROJECTでアヴァンギャルドなスタイルを確立。DIESELではブランドの再構築を成功させ、2025年にはメゾン マルジェラのクリエイティブディレクターに就任しました。彼がどのようにしてトップデザイナーへと上り詰めたのか、そのキャリアを紐解いていきます。それでは、見ていきましょう。

2008年頃:Jean Paul Gaultier

ゴルチエ
出典 fashion.jeanpaulgaultier.com

グレン・マーティンスのキャリアは、2008年にジャン=ポール・ゴルチエのもとでスタートしました。アントワープ王立芸術アカデミーを首席で卒業したマーティンス氏は、ゴルチエ氏に才能を見出され、ウィメンズプレコレクションとメンズレーベル「G2」のジュニアデザイナーとして採用されます。ここでクラシックなテーラリングや遊び心のあるデザインの基礎を学び、独自の感性を磨きました。

約14年後の2022年、マーティンス氏は「ゴルチエ パリ バイ グレン・マーティンス フロム ワイ プロジェクト」のゲストデザイナーとして復帰。過去のアーカイブを再解釈し、アヴァンギャルドなカッティングと斬新なシルエットで再構築しました。ゴルチエでの経験が、マーティンス氏のデザインの根幹にある再構築の美学を形成したことは間違いありません。

2013年~2024年:Y/Project

ワイプロジェクト
出典 russh.com

2013年、グレン・マーティンスはY/PROJECTのクリエイティブディレクターに就任。同ブランドはフランス発のアヴァンギャルドなストリートウェアブランドで、マーティンス氏の手によって独自の実験的なスタイルへと進化します。マーティンス氏は、歴史やサブカルチャーから着想を得ながら、クラシックな要素と前衛的なアイデアを融合。伝統的なシルエットを解体し、ジェンダーレスなデザインや実験的な構造を打ち出しました。

その革新性が評価され、2017年にはLVMHプライズの最終候補に選出。特に、誇張されたフォルムや分解と再構築を駆使したアイテムは、ストリートウェアとハイファッションの枠を超えた新たな表現を生み出しました。ユニセックスな視点と挑戦的なデザインによって、Y/PROJECTは独自のスタイルを確立し、モード界で確固たる地位を築いています。

2020年~:DIESEL

ディーゼル
出典 fashionweekdaily.com

2020年、グレン・マーティンスはDIESELのクリエイティブディレクターに就任し、ブランドの再構築に着手しました。Y/PROJECTで培った実験的な手法を取り入れ、クラシックなデニムに斬新なカッティングやユニークなディテールを施し、DIESELのDNAを守りながら新たな可能性を形にしていきます。

また、ブランドのリブランディングと同時に、より環境に配慮した新プロジェクト「DIESEL LIBRARY(ディーゼル・ライブラリー)」を立ち上げました。このコレクションは、長く愛用できるジェンダーレスなデニムウェアを中心に展開され、繊維の選定から洗浄・加工に至るまで、持続可能な資源利用を重視しています。マーティンス氏は「デニムは元々寿命が長いアイテム。だからこそ、よりクリーンに作ることで環境への貢献につながる」と語り、全アイテムの生産過程をタグに記載する透明性の高い仕組みを導入しました。

そして、Y2Kファッションのエッセンスを現代的に再解釈したデザインは、ブランドの若返りに大きく貢献しました。マーティンス氏の手がけたコレクションは、ノスタルジックでありながら未来的なビジョンを持ち、ファッションシーンに新たな影響を与えています。DIESELがどのように過去と未来を融合させたのか、詳しくは下記の記事をご覧ください。

2025年~:Maison Margiela

2025年1月、グレン・マーティンスがメゾン マルジェラのクリエイティブディレクターに就任しました。マーティンス氏とブランド創設者のマルタン・マルジェラには、ベルギー出身でアントワープ王立芸術アカデミーを卒業し、ジャン=ポール・ゴルチエのもとで経験を積んだという共通点があります。2022年春夏コレクションでは、「ゴルチエ パリ バイ グレン・マーティンス フロム ワイ プロジェクト」のゲストデザイナーに抜擢され、自身初のオートクチュールに挑戦。その大胆な再構築の手法が話題を集めました。

Y/PROJECTやDIESELで革新的なデザインを打ち出し、ファッション界に大きな影響を与えてきた彼が、マルジェラの精神をどう進化させるのか。過去と現在をつなぎ、新たなフェーズへと導く彼の手腕に、業界の期待が高まっています。

まとめ

最後までお読みいただきありがとうございました。
Y/PROJECTでの成功を経て、DIESELのリブランディングを手掛けたグレン・マーティンスが、ついにメゾン マルジェラのクリエイティブディレクターに就任しました。クラシックな要素を大胆に再構築し、ジェンダーレスかつ実験的なデザインを生み出してきた彼の手腕は、モード界に新たな視点をもたらし続けています。

今後、マルジェラという伝統あるブランドのコードをどう解釈し、どのような変革をもたらすのか。彼が築く新たなメゾン マルジェラの未来に期待が高まります。

この記事を書いた人

MODESCAPE

ブランド服専門の買取店モードスケープです。トレンドから過去の名作まで、ワクワクするブランドアイテムを販売・買取しています。ファッションに関する様々な記事・コラムを配信しています。

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