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男性のための新しい日常着を追求した「ISSEY MIYAKE IM MEN」

2025年4月16日

ISSEY MIYAKE IM MEN

男性のための新しい日常着を追求した「ISSEY MIYAKE IM MEN」

ISSEY MIYAKE IM MEN(アイムメン)は、2021年春夏シーズンにスタートした、ISSEY MIYAKEのブランドラインのひとつです。従来の2020年に終了したISSEY MIYAKE MENの精神を受け継ぎながらも、現代のライフスタイルに合わせて再構築されたコレクションを展開しています。

2025年にはパリ・メンズ・ファッション・ウイークにも初参加し、ファッション業界で多く注目を集めています。
この記事では、ISSEY MIYAKE IM MENのコンセプト・特徴・主なアイテムについて解説していきます。

まずはじめにISSEY MIYAKEとは

ISSEY MIYAKEは、日本を代表するデザイナー三宅一生が1970年に設立したブランドです。洋服と体の間に生まれる「間」を意識してアイテムを製造しています。インドのサリーや日本の着物のように、「一枚の布」を平面状の布をたたんだり、折ったり、切ったり、くり抜いたりすることによって、布が衣服の構造となるという考え方を大切にしています。

特に有名なのは、プリーツ加工を施した「PLEATS PLEASE ISSEY MIYAKE」や、一枚の布を立体的に仕立てる「A-POC(A Piece of Cloth)」などではないでしょうか。素材や構造を研究して作られたアイテムたちは、日本だけではなく、海外からも高い人気を博しています。

三宅氏のデザイン哲学は「一人のデザイナーの手によるものではなく、チームによるもの」という考えに基づいています。そのため、ISSEY MIYAKEには多くのデザイナーが携わってきました。そんなISSEY MIYAKEの特徴や、各ラインについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。


「ISSEY MIYAKE MEN」の精神を受け継いだメンズライン「IM MEN」

「IM MEN(アイム メン)」は、2021年に故・三宅一生氏の構想を基にスタート。デザインとエンジニアリングを融合させた新たな衣服づくりを目指し、三宅デザイン事務所に所属する河原遷(かわはら せん)、板倉裕樹(いたくら ゆうき)、小林信隆(こばやし のぶたか)の3名を中心とするデザインチームがコレクションを手掛けています。

前身であるISSEY MIYAKE MENの技術や研究がどのように活かされているのでしょうか。また、これまでのブランドとの違いとは何なのか、IM MENのコンセプトや特徴から紐解いていきましょう。

IM MENのブランドコンセプト

IM MENの根底には、現代を生きる男性に向けた「新しい日常着」を生み出すというコンセプトがあります。ブランド名にある”IM”には、「I am(私は)」の意味が込められており、自分らしさを表現できる服を生み出しているのです。

ISSEY MIYAKEといえば、伝統的な仕立ての概念にとらわれない前衛的なアプローチが特徴です。IM MENもその精神を受け継ぎながら、着る人の快適さと自由な動きを重視したデザインを追求しています。服を「着る」という行為そのものを再考し、動きやすさと機能性、そして美しいフォルムのバランスを絶妙に保つアイテムを展開しています。

IM MENの特徴

ISSEY MIYAKE IM MENの特徴

IM MENの大きな特徴のひとつは、デザインにあります。2020年に終了したISSEY MIYAKE MENは、テーラードなどのクラシカルな要素を取り入れながら、ISSEY MIYAKEらしい革新的な素材や構造を活かしたメンズウェアを展開していました。

一方で、新たに誕生したIM MENは、さらに現代のライフスタイルに適応したデザインへと進化しています。革新的な素材使いとユニークなデザインによって、新たなシルエットや動きのあるフォルムを生み出すことに重点が置かれています。衣服の構造そのものを見直し、身体の動きに自然とフィットする仕立てを実現することで、機能と造形のバランスをさらに洗練させています。

最大の違いは、「動きやすさ」と「機能性」をより重視した点にあります。IM MENは、シワになりにくく軽量な素材や、ストレッチ性に富んだ生地を積極的に採用し、快適な着用感を追求。従来のISSEY MIYAKE MENに見られた構築的なフォルムや仕立ての美しさに加え、より日常生活に馴染む機能美を備えたアイテムを展開しています。

このように、IM MENは従来のISSEY MIYAKE MENを受け継ぎながらも、現代のライフスタイルに寄り添い、より自由で快適なウェアを提案するブランドとして生まれ変わったのです。

デザイナーとチーム

ISSEY MIYAKE IM MEN デザイナー
出典 pen-online.jp

IM MENは、三宅デザイン事務所に所属する河原遷、板倉裕樹、小林信隆の3名を中心としたデザインチームがクリエイションを行っています。

・河原遷:デザインとエンジニアリングを担当。これまで「PLEATS PLEASE ISSEY MIYAKE」のデザインチームや、照明シリーズ「陰翳 IN-EI ISSEY MIYAKE」のプロジェクトに参加し、2010年からは「132 5. ISSEY MIYAKE」の制作にも携わっています。

・板倉裕樹:同じくデザインとエンジニアリングを担当。「PLEATS PLEASE ISSEY MIYAKE」のデザインチームを経て、2010年から「132 5. ISSEY MIYAKE」のモノづくりに関わり、現在は「IM MEN」と「PLEATS PLEASE ISSEY MIYAKE」のデザインチームに所属しています。

・小林信隆:テキスタイルデザインとエンジニアリングを担当。「ISSEY MIYAKE」のコレクションテキスタイルを10年以上手掛け、「me ISSEY MIYAKE」や「HOMME PLISSÉ ISSEY MIYAKE」のデザインチームを経て、2017年から「132 5. ISSEY MIYAKE」に携わり、現在は「IM MEN」のテキスタイルデザインを担当しています。
「IM MEN」は、三宅一生氏の理念である「一枚の布」という思想を継承しつつ、現代のライフスタイルに適した新しい男性服を作り出しています。河原氏は、「『IM MEN』は、『ISSEY MIYAKE メン』とは異なる手法でISSEY MIYAKEの新しい男性服を生み出していこうとしているブランドだ」と述べています。

2つのブランドの大きな違いは「エンジニアリング」。エンジニアリングとは、「技術を応用して、生活や社会を快適にしていくこと」です。IM MENでは、プリーツ加工やボタンの開閉、ジップの開閉によって、洋服のフォルムや機能性、美しさを向上させています。

デザインと技術の両面から衣服を再構築し、日常生活に根ざした美しいプロダクトを追求しています。河原氏は、「三宅さんは『これからはプロダクトの時代だ』という言葉を、まるで執念のように何度も何度も繰り返しており、そのメッセージは不変だ」と述べ、エンジニアリングを応用した服作りへの強い思いを語っています。

さらに、板倉氏は、「デザインが強い服も、ベーシックな服も実用的であることに変わりはなく、素材と向き合いながら、デザインやスタイリングにおいて“日常着”の表現の幅を探求している。」と、IM MENのコンセプトを語っています。

このように、「IM MEN」は、三宅一生氏の哲学を受け継ぎつつ、エンジニアリングを洋服に取り入れたデザインチームの技術的なアプローチによって、現代の男性に向けた新しい日常着を提案しています。


IM MENの主なアイテム

IM MENから発売されているアイテムはどれも、高い機能性とデザイン性を持っています。ここでは、その中でも革新的な3つのシリーズについて紹介していきます。

SWING(スウィング)

SWINGは、一枚の布を身体にまとうような軽やかな体験を提案するセットアップシリーズです。最大の特徴は、一つのパーツから成る独自の衣服構造にあります。この設計により、ゆったりとしたシルエットと大きな可動域を確保し、動きやすさを追求。さらに、シワになりにくくイージーケアなテキスタイルを採用することで、日常生活にも取り入れやすい実用性を備えています。軽やかで快適な着心地と、洗練されたデザインが融合したコレクションです。

BUILD(ビルド)

BUILDは、一枚の布を無駄なく使い切るために、最低限のカッティングで生まれる造形美を追求したシリーズです。布の端から端までを最大限に活用することで、ブルゾンの両肘や裾、パンツの両脇などに生地の耳を配置する独自の構造を採用。この耳の部分は、衣服の強度を高める役割を果たしつつ、デザインのアクセントにもなっています。伝統的な服作りの概念を再構築しながらも、シンプルな中に機能的な美しさを宿すシリーズとなっています。

STRINGS(ストリングス)

STRINGSは、ISSEY MIYAKEの服作りの根幹である“一枚の布”の思想を進化させ、残布を出さずに使い切るデザインを特徴とするシリーズです。長方形の布地にコードを通し、それを引くことでギャザーが形成され、多様な表情を見せる仕組みになっています。100%植物由来のナイロン素材を採用し、超軽量でありながら美しいシルエットを生み出すことが可能。どのようにコードを通せば、機能的かつ美しく見えるのか、何度も試行錯誤を重ねて生み出されたデザインであり、着る人の動きとともに服が変化するユニークな構造が魅力です。

この3つのシリーズは、それぞれ異なるアプローチで一枚の布という概念を発展させ、現代のライフスタイルに適応した新たな洋服の可能性を感じさせてくれますね。

まとめ

最後までお読みいただきありがとうございました。
機能性とデザイン性を兼ね備え、新時代のメンズウェアを提案するISSEY MIYAKE IM MEN。一枚の布から生まれる独自のデザインや、動きに寄り添うシルエットは、これまでのメンズファッションの常識を覆し、「メンズ服の新常識」となるブランドへと進化を遂げようとしています。

機能性を持ちながらも美しく、自由な着こなしを可能にするそのデザインは、今後ますます多くの人々を魅了していくことでしょう。次なるシーズンでは、IM MENがどのように「一枚の布」という思想を発展させ、新たなスタイルを生み出していくのか。その動向から目が離せません。メンズウェアの新しい可能性を切り開くIM MENの今後の展開に、ぜひ注目してみてください。

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この記事を書いた人

MODESCAPE

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