高く買い取ってもらえる再販価値の高いブランド服とは?
どのブランドの洋服を買うのか、というのはそれぞれの好みによって決めるものですが、もう一つのポイントとしてリセールバリューに注目して選ぶという選択肢もあります。リセールバリューというのは、古着として売りに出すときの再販価値のことを言います。通常、ほとんどの商品は中古になると価値が下がるのですが、ブランドによってはあまり価値が下がらないもの、中には逆にプレミアが付いて新品で買った時よりも高くなることさえあります。どんな条件を満たしたブランド服が強いリセールバリューを持っているのかを知り、今後の洋服選びや古着の買取の際に役立てましょう。
リセールバリューのあるブランド服
一般的にブランドがある洋服であっても、どこのブランドかによって古着買取の価格が変わってきます。新品の価格が同じであったり洋服の状態が同じであったりしても、ブランド名の違いだけで査定額に差が出てくるのです。こうしたリセールバリューの違いは、知名度や需要などの条件によって生まれてきます。具体的にどんな条件で差が見られるのかを詳しくチェックしてみましょう。
価値が下がらない
リセールバリューのある洋服というのは、新品でなくても年数が経っても価値が下がらない商品であると言えます。実際に、異なるブランドの古着を査定に出してみると、買った時の値段はほぼ変わらなかったのに、買取金額が倍以上違うということはざらにあります。そのため、将来その洋服を売るときに高く見積もってもらえるかどうか、ということも考えて購入する商品を決めるのは賢いやり方だと言えるでしょう。特に、フリマアプリなどを使って中古アイテムの取引をしていたり、頻繁に洋服を買い替えたりしている人は、リセールバリューのことを考えておくと、お得に購入、売却ができるようになります。
こうしたリセールバリューの高い服というのは、基本的にブランド服に多いです。ノーブランドの場合は付加価値がないため、状態や素材そのものの価値に見合った査定額となってしまいます。そのため、古くなればなるほど価格が安くなってしまうのです。一方でブランド品というのは、古着になっても価値が下がりにくいという傾向にあります。
その中でも、特にブランドそのものの特徴を表現したデザインが織り込まれている服は、リセールバリューが高くなりやすいです。つまり、その洋服を一目見てこのブランドだと判別できるような、分かりやすいデザインが高く売れるということです。単純な例としては、世界的にも人気の高いブランドであればそのロゴが目立つ形で入っているとか、ブランド特有のデザインが大きく見えるといったものです。このような分かりやすい商品はたくさんの人の目に留まりますので、それだけ売れる可能性が高くなります。
また、同じブランドの服でも、長く使えるアイテムほどリセールバリューは高くなります。生地の特性や着用の頻度などによって消耗が激しいタイプの服、たとえば薄手の生地のシャツなどは、古くなるほど劣化が目立つのでリセールバリューは落ちてしまいます。一方で、厚手の生地のコートやニットなどはきちんと手入れをすればかなり長持ちするので、年数が経っていても割と良い値段で売れるアイテムです。このように、長く着られる服であるかどうかという観点から、リセールバリューを見ることも一つのポイントとなります。
知名度がある
やはり、知名度のあるブランド品の方がずっと高く売れます。いわゆるブランドと呼ばれるものであっても、一部の人しか知らないようなものもあれば、世界中の誰もが知っているようなブランドもあります。さらに、ファッションのジャンルが限定されているものや、幅広いジャンルに渡ってアイテムを販売しているブランドもあります。こうした点では、有名で多くの人が知っているものの方がリセールバリューは高くなります。お店としても、より多くの人に売ることができるので、販路の確保がしやすいという理由があるからです。また同じ理由で、国内だけで知られているブランドよりも、海外でも通用する世界的ブランドの方が良い価格で売れます。
こうした知名度のあるブランドの良いところは、商品によってリセールバリューの違いが大きく出ることはなく、安定して高価な買取査定額を付けてくれるという点です。いわゆる値崩れしにくいブランドとなっていて、どんな商品であっても、そのブランドのアイテムであればある程度の価格で売れてしまいます。また、知名度があるため、どんなお店でも売ることが可能です。ブランドによっては取り扱いのないお店が存在することがあります。しかし、世界的にも知られているようなブランドであれば、査定額を付けやすいということもあって、気軽に売れるのです。
また、有名なブランドは大きなニュースになるような話題を提供することがあります。有名人とコラボをしてキャンペーンを開催したり、特別なアイテムを発売したりすると、メディアで大きく取り上げてくれます。そうすると、関連する商品の人気が急上昇して、中古市場が活発になるわけです。当然、こうしたトレンドの急上昇は中古査定額にも影響を及ぼして、より高い価格で売れることになります。いつも安定して高めの価格で売れますが、タイミングが合うとさらに高い査定額で売れる可能性を持っていますので、そういった意味でも有名なブランドは強いリセールバリューを持っていると言えます。
知名度が高いブランドでも、特定のジャンルや層だけによく知られていることがあります。たとえば、紳士服のスーツブランドやロック系のブランドなどです。たくさんの人に知られているというよりは、そのジャンルに興味がある人なら誰でも知っているという意味で知名度があるわけです。こうしたブランドは、お店によって買取額が大きく変わる傾向があります。たとえば、高級スーツについての取り扱い実績が豊富で販路もあるお店であれば、かなり高く売れるものの、他のお店ではあまり価格が上がらないという形です。そのため、興味のある一部の人にしか知名度がないアイテムは、リセールバリュー自体は高いのですが売るお店を選ばなければなりません。
需要や人気のある商品
需要があるアイテムや人気が高いものについては、たとえ中古であっても高く売れる傾向にあります。お店としても、たくさんの人が買いたいと思っているものを仕入れるので、多少買取額が高くなっても品数を確保します。そのため、全体的に買取価格は上昇することになります。人気のアイテムは安定してキープされるものもありますし、急に上がるものもあります。特に映画で使用されたとか、有名人が着用して話題になったなど、メディアで取り上げられるようなことが起こると一気に価格が高くなります。また、限定品などは将来的に高くなりやすいです。こうしたプレミアがつく可能性のある商品をあらかじめ買っておき、リセールするというのも一つの方法と言えます。
まとめ
同じ洋服でもブランドなのかノーブランドなのか、またブランドの種類によっても古着の査定額が大きく変わってくることがあります。リセールバリューは、需要や知名度によって変化するものですので、ブランドを見極めて新品を選ぶことも大切です。また、他よりも高く買取ってくれるお店も存在しますので、お店選びも慎重に行いまずは査定に出してみましょう。
この記事を書いた人
MODESCAPE
ブランド服専門の買取店モードスケープです。トレンドから過去の名作まで、ワクワクするブランドアイテムを販売・買取しています。ファッションに関する様々な記事・コラムを配信しています。