シンプルでおしゃれなAtonは生地やカラーがポイント
シンプルな定番アイテムなのに、自分らしさを引き出してくれるエイトンのアイテム。独自素材を開発し、生地の特性に合わせたデザインに仕上げています。エイトンのアイテムは一度着るだけでその魅力がわかるほどの着心地も魅力です。この記事では、ブランドのコンセプトから、エイトンこだわりの生地や染色方法についても解説していきます。
Atonとは
エイトンはメンズ・ウィメンズラインをもつ日本のファッションブランドです。2016年に設立され、久崎康晴がディレクターを務めています。白Tシャツやトレンチコートなど、スタンダードなアイテムが多く、ユニセックスで着られるのもポイント。2018年には表参道に直営店を構えています。
Atonのコンセプト
ブランドコンセプトは「ここにしかないもの」。オーナーサイズでカラーレスなアイテムが多いのが特徴。着てみるとシルエットが美しくなるように計算されており、素材の魅力や質を理解し、着心地やデザインにこだわって作っています。カラーレスロングコート・ノーカラージャケット・BAND COLLAR SHIRTなどはスッキリとしたデザインながら、リラックス感も感じられます。定番アイテムにはファンが多くついています。
エイトンオリジナル素材SUVIN COTTONとは
エイトンにはメインとなるオリジナル素材があり、インド原産の綿花を化工を行わずに生地を作っています。シルクのような艶と肌触りの良さが魅力で、エイトン特有の着心地の良さとハリのあるデザインに活かされています。スヴィンコットンにも種類があり、それぞれ特徴を持っているので、順番に紹介していきます。
出典 aton-tokyo.com
TSURI URAKE
時間を掛けて丁寧に編まれることで、伸びが良く温かさのある生地に仕上がっています。自重のみで糸を下ろし、通常の30分の1の速度で編むことで空気を含んだようなふんわりとした生地に仕上げました。表面と裏面だけではなく2面のパイルを繋ぐつなぎの部分を含めて3層構造を作ることで、伸びの良い生地を実現させています。
SUVIN AIR SPINNING
スヴィンコットンをニッターで編んだ生地です。スヴィンコットンに軽く方向性を与えただけの状態で空気によって紡績しています。エイトンオリジナルの糸を使っているため、通常の空気紡績糸に比べて光沢がありドライタッチを兼ね備えた生地となりました。汎用性が高い生地のため、Tシャツなどに使われています。
SUVIN BROAD
限界まで高密度で編んだ生地です。スヴィンコットンを兵庫県西脇市の機屋で編んでいます。高密度であるため非常にハリが強く、ツヤによって高級感を感じられる素材です。シャツに使われることが多く、上品な印象のアイテムに仕上がります。
NUBACK COTTON
スヴィンコットンを網目の細かい高密度な生地に編んでいます。革をやすり掛けでけば立たせたような質感のコットンに仕上げました。ハリとコシが強いことで、体から離れるような絶妙な質感を生み出しています。繊細な起毛感のある肉厚な素材です。
WOOL TROPICAL
ウールを先染めし、高密度で特殊な織り方をしています。岐阜県羽島市で織られています。肉感がありながら、さらっとした手触りの生地なので、リラックスしたシルエットでもしっかり決まるのがポイント。ジャケットやパンツなどに用いられています。
WOOL GABADINE
縦糸を多く打ち込み、きれいに綾目がたつようこだわってつくられた生地です。特殊な仕上げを施すことで反発性を持ち合わせた生地に仕上がっています。WOOL GABADINEでつくられたアイテムはハリがあり、シルエットが崩れません。しっかりとした生地が好みの方はWOOL GABADINEが使われたアイテムに注目してみてください。
素材や染色方法のこだわり
エイトンがこだわっているのは、スヴィンコットンだけではありません。ピュアキャメルというラクダの毛を使った生地も有名です。また、エイトン独自の染色方法によってそめられたエイトンカラーと呼ばれる色も魅力のひとつです。エイトンの素材への探求についてさらに解説します。
出典 aton-tokyo.com
SUVIN COTTONの他にピュア キャメルも有名
生後半年までのフタコブラクダからしかとることができないベイビーキャメルを使って作られているピュアキャメル。高温性・放湿性に優れ、毛と毛の間に空気を含んで盛り上がるピュアキャメルは呼吸する繊維とも呼ばれています。
通常のキャメルでは、3色あると言われているラクダの毛をミックスして染色して使いますが、ピュアキャメルはナチュラルカラーを活かし、自然で上質な光沢のある生地を実現させました。
エイトン カラーとも呼ばれる色
植物の花、葉、樹皮、果皮、鉱物から抽出した染料を使って染色しているアイテムがあります。通常は自然素材で色を染める場合には金属の液体である媒染剤と化学反応を起こして染色します。
媒染剤を使うと色がくすんで見えてしまう場合が多いため、エイトンでは媒染剤を使用せず、色落ちも少なく、美しい色めで染め上げています。通常色落ちや鮮やかな色が出にくい草木染めも発色性や色落ちなどを克服し、自然素材の色を活かしたカラーもエイトンも魅力です。
まとめ
エイトンはデザインがシンプルで着心地が抜群のアイテムを取り揃えています。独自開発の染色方法や生地の作り方にこだわり、それぞれの生地独自の特徴を活かしているのがポイントです。複数あるオリジナル生地の中から自分のお気に入りの生地を見つけて、アイテムを選んでみるのもおすすめです。スタンダードなアイテムこそシルエットやカラー素材にこだわって選んでみるのはいかがでしょうか。
MODESCAPEでは、Atonの買取を強化しています。Atonを代表する素材や染色方法を用いたコートやジャケットなど、アイテム一つ一つの価値を理解し適正な査定をいたします。お買い取りをご検討の際は、お気軽にご相談ください。
Atonの買取について
この記事を書いた人
MODESCAPE
ブランド服専門の買取店モードスケープです。トレンドから過去の名作まで、ワクワクするブランドアイテムを販売・買取しています。ファッションに関する様々な記事・コラムを配信しています。