中古のメガネ、レンズ交換のススメ。元眼鏡屋店員が解説!
皆さんは眼鏡を購入するときにどんな手段で購入されていますか? ブランドショップで購入したり眼鏡チェーン店で購入したり色々あるかと思いますが、私は学生の時からよくお得な値段でリユースショップやフリマサイトで中古の眼鏡を購入しています。
しかし中古で眼鏡を購入したときにはレンズ交換の手間が必要になってきますよね。
私は前職で眼鏡店にて4年ほど勤めた経験がございまして、メガネのサイズやフィッティングだけでなく、レンズの種類・メーカーやレンズ交換についてもこだわりがあったりします。そんな私が行き着いたのは中古のメガネフレームを自分の好みのレンズと組み合わせるという使い方です。
この記事では眼鏡のレンズの基礎知識の解説、レンズ交換に際してのおすすめポイントをまとめておりますのでこれから眼鏡のレンズ交換を検討している方は是非参考にしてみてくださいね。
レンズの基本知識
眼鏡のレンズに関する知識は、適切な眼鏡を選ぶ上で非常に重要です。現代では、レンズは単に視力矯正のためだけではなく、日々の生活の質を高め、目の健康を守るための多様な機能を備えています。このため、自分に合ったレンズを選ぶことは、快適な眼鏡生活を送る上で欠かせません。
自分の生活スタイルや目の健康、さらにはファッションとの調和を考慮して、最適なレンズを選ぶことで、生活の質を大きく向上させることができます。
ここでは、レンズ交換する際に知っておくことで得するレンズ知識を抜粋しています。これからメガネを購入する方や、自分に合うレンズをお気に入りのフレームに付けたい方はぜひ参考にしてみてくださいね。
屈折率
眼鏡のレンズを選ぶ上で、重要なのが「屈折率」です。屈折率は、視力矯正のために重要な役割を果たします。屈折率とは、光がレンズを通過する際の光の曲がり方のことで、屈折率によって、レンズの厚みが変わります。眼鏡の度数やフレームの大きさによって、レンズの中心部や周辺部の厚さが変わります。
一般的なプラスチックレンズの屈折率は、主に7種類。これらは1.50、1.56、1.60、1.67、1.70、1.74、1.76という数値で表され、数値が大きくなるほどレンズは薄くなります。しかし、屈折率が高いレンズは、薄くするために特別な加工が施されているため、実は重くなる傾向があります。
レンズの料金は、選択する屈折率によって変化しないのが一般的です。しかし、度数に合わせて適切な屈折率を選ばなければ、レンズの端が割れやすくなるリスクがある他、視界がぼやけたり、にじむように見えることもあります。度数がそれほど高くない人が高い屈折率のレンズを選択すると、レンズの厚みに大きな違いがないにもかかわらず、にじみが目立ちやすく、重さも感じることになります。
そのため、眼鏡を選ぶ際は、単に屈折率の数値だけでなく、自分の度数やフレームの形状に合ったものを選ぶことが重要です。
屈折率の選択は、見た目の美しさだけでなく、機能性や快適さにも影響を与えます。眼鏡のレンズを交換する際は、正しい知識を元に行いましょう。
レンズ設計
眼鏡のレンズ設計には、「球面レンズ」と「非球面レンズ」という2つの主要な形状があります。それぞれのレンズは、それぞれ異なる特徴を持ち、使用者の視力と快適さに大きく影響を与えます。
球面レンズは、その名の通り球体を切り取ったようなカーブを持っています。この形状の特徴は、中心部が鮮明に見える一方で、周辺部分がぼやけやすくなることです。このぼやけは、レンズの周辺部で光が適切に集中しないことによるもので、特に度数が高い眼鏡を使用する人にとっては、視界の鮮明さに影響を与えることがあります。
一方、非球面レンズは、より複雑なカーブを持つことで、周辺部の歪みを大幅に減少させます。このため、非球面レンズを使用すると、レンズ全体を通じて鮮明な視界を得ることが可能になります。非球面レンズは、特に周辺視が重要な場面や、広い視野を必要とする人に推奨されます。ただし、非球面レンズは製造工程が複雑で、そのため料金が球面レンズよりも高くなることがあります。しかし、視界の広さとクリアさから費用対効果が高いため、迷っている方は非球面レンズがおすすめです。
コーティングレンズ
眼鏡のレンズに施されるコーティングは、レンズの機能を大きく向上させ、快適さを高めてくれます。コーティングには様々な種類があり、それぞれ特性があります。中でも特に一般的なのが「撥水コート」、「UVカット」、「反射防止コート」の三つです。
撥水コートは、レンズの表面に施されることで、傷や汚れがつきにくくなる効果があります。レンズの汚れを拭き取りやすくなり、日常のお手入れが簡単になります。特に屋外での使用や、汚れや水滴にさらされる環境で使用される方におすすめです。
UVカットコーティングは、眼球や目の周囲を紫外線から守ってくれます。紫外線は目に見えない光ですが、長期間にわたって浴び続けることで目に影響を与えることがあります。UVカットコーティングは、目の健康を保護するだけでなく、目の周りの皮膚を日焼けから守ることができます。屋外活動が多い方や、日差しの強い環境にいる方は、UVカットコーティングを選ぶといいでしょう。
反射防止コートは、レンズの表面からの反射を減少させることにより、視界をクリアにしてくれます。光のチラつきや眩しさが軽減され、長時間の読書や画面の使用時の目の疲れを和らげます。特にオフィスでの作業や夜間の運転など、光の反射が気になる状況での使用に適しています。
眼鏡のコーティングは、眼鏡の使用経験を大きく向上させます。眼鏡の使用頻度や使用状況、必要性に合わせて適切なコーティングを選ぶのがおすすめですよ。
メガネメーカー国内上位4社
メガネを選ぶ際、メガネレンズメーカーを気にしている方はそれほど多くないでしょう。しかし、日本国内のメガネメーカーはそれぞれが独自の技術と歴史を持っているため、レンズにも特長があります。ここでは、国内のメガネメーカー上位4社を、それぞれの特長と共に紹介していきます。
「東海光学株式会社」は、メガネレンズの製造と販売において高い評価を受けています。レンズの開発から設計、施工、販売に至るまでの一連の工程を自社で完結しており、最新鋭の技術を持っています。その技術力は、メガネレンズに留まらず、パソコンのディスプレイや医療機器などの分野でも活用されています。
「HOYA株式会社」は、眼鏡やコンタクトレンズの製造を主力としていますが、それに加えてメディカル事業にも注力しています。この企業は、医療用内視鏡や自動内視鏡洗浄装置、腹腔鏡手術器具など、医療分野における先進的な製品の開発にも積極的です。また、コンタクト事業にも力を入れ、アイシティの運営も行っています。
「ニコン・エシロール」は、カメラ製造で世界的に有名ですが、メガネレンズの販売も手掛けています。特に、レンズ上の歪みが少ないことが特徴で、クリアな視界を提供することで知られています。
「セイコー」は、時計製造で名を馳せていますが、メガネレンズにおいても革新的な歴史を持っています。国内で初めてプラスチックレンズを販売した企業として、メガネ業界における先駆者の一つとして位置づけられています。
オススメレンズ特集
現代のメガネ業界では、ファッションと機能性を兼ね備えた多様なレンズが登場しています。それぞれのレンズには独自の特徴があり、様々なシーンでの使用に適しています。
さまざまな色や濃度で製作され、ファッション性の高いアイテムとして人気です。ミラーレンズやグラデーションレンズなど、見た目の美しさと機能性を兼ね備えているため、ファッションにこだわる方に特におすすめです。
レンズ名 | 特長 |
---|---|
フルカラーレンズ | さまざまな色や濃度で製作され、ファッション性の高いアイテムとして人気です。ミラーレンズやグラデーションレンズなど、見た目の美しさと機能性を兼ね備えているため、ファッションにこだわる方に特におすすめです。 |
調光レンズ | 紫外線の強さに応じて色の濃淡が変化するため、屋内外で快適に使用できます。ただし、色が変わりにくくなることや、車内では紫外線カットガラスのため反応しないことに注意が必要です。 |
偏光レンズ | 水面や雪面などの強い反射光をカットし、視界をクリアにする効果があります。特に釣りやウインタースポーツに最適です。高品質の偏光レンズを求めるなら、TALEXのレンズがおすすめです。TALEXのレンズは雑光カットフィルターを使用し、目に有害な光を除去しながら、クリアな視界を提供します。 |
アウトドアアクティビティ用レンズ | それぞれのアクティビティの要求に応じた最適な視界を提供します。ゴルフレンズ、ドライブレンズ、トレッキングレンズなどがあります。 |
曇り止めレンズ | 特殊なコーティングが施されており、レンズの結露を防ぎます。マスクを着用している時や、寒暖差が激しい場所、湯気の多い食事の際に特に有効です。 |
フラットレンズ | 表面がフラットであり、光を反射することで自然なミラー効果を生み出します。同じ屈折率でも最も薄く仕上げられ、市場にはほとんど出回っていないため、個性的なスタイルを楽しむことができます。 |
ガラスレンズ | 重厚感があり、高級感を演出します。アンティーク調のフレームとの相性が良く、プラスチックレンズと比べてシャープな反射を楽しめます。 |
レンズには、それぞれに独自の特徴と魅力があり、用途や好みに応じて選ぶことができます。レンズ選びに迷ったら、専門店に在籍するメガネ技術者に相談すると、自分に合った最適なレンズを見つけられるでしょう。
レンズ交換出来るおすすめメガネチェーン店一覧
現代のメガネチェーン店では、様々なニーズに合わせてレンズ交換サービスを提供しています。これにより、お気に入りのフレームを長く使い続けることができます。特におすすめのメガネチェーン店とその特長を紹介します。
おすすめのチェーン店名 | 特長 | 標準搭載機能 |
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JINS | 最低価格6,600円からレンズ交換が可能。実店舗でフレームの適合性を確認し、レンズの交換が行えるかを判断します。他社と比較してもコストパフォーマンスが高いです。 | 「薄型非球面レンズ」・「紫外線99%以上カット」・「反射防止コート」・「撥水コート」 |
オンデーズ | 最低価格7,700円からサービスを提供しており、他社のフレームも持ち込み可能です。薄型非球面レンズ、まとめてレンズ交換を行うと割引も適用され、一層お得になります。 | 「99%以上のUVカット率」・「反射防止コート」・「キズ防止・防汚加工」 |
Zoff | 最低価格6,600円からレンズ交換を行っています。こちらもJINS同様に実店舗でフレームの適合性を確認します。非球面レンズにする場合は、5,500円の追加料金が必要です。 | 「傷防止コート」・「反射防止コート」・「UVカット」 |
アウトドアアクティビティ用レンズ | それぞれのアクティビティの要求に応じた最適な視界を提供します。ゴルフレンズ、ドライブレンズ、トレッキングレンズなどがあります。 | 「傷防止コート」・「反射防止コート」・「UVカット」 |
また、オンラインレンズ交換サービスもあります。最低価格949円からレンズ交換サービスを実施している企業もあります。傷防止コート、反射防止コート、UV99%カットコート、撥水コートが付いているケースもあるため、リーズナブルにレンズ交換したい方におすすめです。
オンラインレンズ交換サービスは、人件費を削減できるため、より安価にレンズ交換を実現させています。オプション料金を支払えば、様々なカスタマイズも可能です。ただし、実店舗でのフィッティングが必要になることもあります。
企業によって、さまざまな機能とスタイルのレンズが選べ、ニーズに合わせてカスタマイズも行っています。レンズ交換を検討している方は、紹介した企業を参考に、自分に合ったサービスを選んでくださいね。
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございました。眼鏡のレンズの基礎知識の解説、レンズ交換に際してのおすすめポイントについて解説しました。お得な値段でデザイン性の高いフレームを購入し、自分に合うレンズを付ければ、おしゃれで快適に過ごすことができますね。
レンズを選ぶ時には、今回紹介したポイントを意識して選んでみてくださいね。もし、プロに任せたい場合には、この記事で紹介したメガネチェーン店などに足を運ぶのもおすすめです。
また、使わなくなったメガネフレームががある場合には、良い値段がつく可能性もあるので、一度査定に出してみてもいいかもしれませんね。モードスケープでは、クリーニングやお直しが必要なものでも可能な限り良いお値段をおつけできるように吟味しながらお買取りしております。汚れやダメージがあるものでも、リペアを施して販売することも可能ですので一度ご相談ください。 とりあえず値段だけ聞いて検討したいという場合は、LINE査定などで査定額を見積もることも可能です。お気軽にご相談ください。
MODESCAPEでは、ブランド眼鏡の買取を強化しています。多数のブランドから展開しファッションアイテムとして欠かせないメガネ・サングラスだからこそ、アイテム価値を理解し適正な査定をいたします。お買い取りをご検討の際は、お気軽にご相談ください。
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この記事を書いた人
MODESCAPE
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