PRADAのバックパック：廃盤モデルから現行品までのラインアップ一覧

PRADAのバックパックは、従来アウトドアで使用されることが多かったバックパックのイメージを、革新的なデザインと素材で一新しました。現在では、ラグジュアリーファッションにおけるアイコン的なアイテムとして知られています。

また、時代のトレンドやブランドの進化を反映し、多様なデザインが展開されてきました。廃盤となったモデルも、時代を経て再評価されることがあり、クラシックなデザインと革新性が、ファッション界において長く愛され続けています。
この記事では、PRADAのバックパックの歴史とともに、廃盤モデルから現行品までのラインアップと廃盤モデル・後継モデルの比較を解説していきます。

PRADAのバックパックの歴史

「PRADA＝黒のナイロンのバックパック」というイメージを持つ方も多いでしょう。バックパックが誕生した背景には、「ナイロン素材」が大きく関わっています。ハイブランドとして認知されていたPRADAが機能性の高いナイロンを使い、バックパックを発表したことでPRADAはハイブランドの新たな流れを作っていったのです。
ここでは、PRADAのバックパックの誕生から現代まで、その歴史を見ていきましょう。

PRADAのバックパックが誕生した経緯と背景

PRADAのバックパックが誕生した背景には、ブランドの革新が深く関わっています。1978年、ブランド創業者マリオ・プラダの孫娘であるミウッチャ・プラダが経営を引き継ぎ、PRADAは新たな方向性へと舵を切りました。彼女は、従来のラグジュアリーブランドの枠にとらわれない斬新なアプローチを模索していました。その中で、彼女は祖父がかつて輸入していた「ポコノ」と呼ばれる素材に着目し、バックパックを作ることを思い立ったのです。

この素材は、耐久性に優れ、撥水性も備えており、実用的でありながらも上質な質感を持っていました。1984年にナイロンバックパック「Vela（ヴェラ）」が誕生し、瞬く間にブランドの象徴となりました。「Vela」は、シンプルながらも洗練されたデザインと機能性を兼ね備えた一品で、PRADAが掲げる「モダンで実用的なファッションアイテムを新しい世代に提供する」というビジョンを具現化するものでした。「Vela」の登場により、PRADAは時代に即した新しい価値観を提案し、従来のラグジュアリーとは一線を画す存在感を確立することに成功しました。

時代に適応した進化、ファッションアイコンとして確立

PRADAのバックパックは、時代に応じた進化を遂げ、ファッションアイコンとしての地位を確立していきます。「Vela」のシンプルで機能的なデザインが評価され、黒のナイロンバックはPRADAのシンボルとなりました。そして、さまざまなバリエーションを展開し、1990年代におけるミニマリズムの潮流に見事に適応しました。また、セレブやファッションモデルが身に付け、雑誌や映画に出演したこともブームを加速させました。

2010年代以降もPRADAはこのナイロンバックパックを定番アイテムとして展開し続けています。クラシックなデザインに基づくリバイバルや、新素材や新しいデザインを取り入れ、時代に合わせた進化を遂げました。1990年代のリバイバルがファッション界で再び注目される中、PRADAのバックパックも新たな評価を受け、若い世代からの支持を再び集めています。

代表的な廃盤モデルVela（ヴェラ）バックパックシリーズの紹介

PRADAのVelaシリーズは、長い歴史を持っており、これまでにさまざまなモデルが発売されています。使いやすさを考えて、大きさやポケットの数などがデザインされているため、使い方に合わせて廃版モデルを使い続けている方も多くいます。
デザインもシンプルなことから廃版モデルも人気があり、リセールバリューも高いのがポイント。ここでは、PRADAの廃版のVelaバックパックの中から代表的なものを紹介していきます。

Velaバックパックシリーズとは

「Vela」バックパックシリーズは、軍用パラシュートに使用される「ポコノ（Pocono）」ナイロンを素材に採用しています。ポノコは高い防水性と耐久性を持つ素材です。「Vela」がヒットした大きな要因は、「高機能な素材」・「洗練されたデザイン」・「高級ブランドであるPRADAが打ち出すという斬新なアプローチ」が掛け合わされたことでしょう。

「Vela」シリーズは、型番ごとに異なるサイズやデザインが展開され、それぞれが異なる用途に対応しています。クラシックでスタイリッシュなデザインは、時代を超えて多くのファンに支持されています。特に黒やネイビーといったシンプルで落ち着いたカラーが人気です。さらに、迷彩柄など多彩なカラーバリエーションも展開されており、幅広いファッションスタイルに対応しています。
PRADAの伝統的なデザイン哲学と現代の機能性が融合した「Vela」バックパックは、長年にわたり多くの人々に愛され続けており、PRADAを象徴するアイテムの一つです。

V136

PRADAの「V136」バックパックは、Velaシリーズの初期モデルの一つであり、最も代表的で人気の高い型です。シンプルでありながら機能的なデザインが特徴。フラップ式の開閉部にバックルが付いており、フロントには2つのポケットが配置されています。PRADAのロゴが背面に取り付けられているため、背負うとロゴが見えなくなるさりげない主張もポイント。中型サイズのため、日常使いに最適です。

また、多くのブランドがこの「V136」を模倣して商品化したことでも知られています。その後継モデルとして、「2VZ019」や「2VZ065」が登場し、PRADAのバックパックシリーズの進化を象徴しています。

V135

シンプルでミニマルなデザインが特徴的なのが「V135」です。フラップ部分とバックルが主な装飾となっており、フロントポケットは一つ、または内部のコンパートメントがある程度で、装飾を最小限に抑えています。生地がキルティングになっているため、シンプルなデザインでありながら洗練された雰囲気に仕上がっています。

カジュアルからフォーマルなシーンまで、様々なスタイルに合わせやすいのが魅力です。「V135」は、V136と同様にPRADAのバックパックシリーズの中でも高い人気を誇る一品で、スタイリッシュかつ機能的なデザインが多くの人々に支持されています。後継と言われているのは、「2VZ135」です。

V133

「V133」バックパックは、アウトドア向けにデザインされた希少価値の高いモデル。このバックパックのモデルはパラシュートバッグで、ストリートやモード感を取り入れたデザインとなっています。着脱式のウエストベルトやドローコードを備えており、これによりタイトに絞ることが可能です。いつでも綺麗なシルエットが保つことができ、タウンユースにもおすすめです。

V135やV136と比較すると、ひとまわり大きいサイズ感で、より多くの荷物を収納できる仕様となっています。アウトドアでの機能性を持ちながらも、洗練されたデザインで、様々なシーンで活躍できる一品となっています。

V134

「V134」は、当時から生産数が限られていた貴重なモデルであり、本格的なマウンテン用バックパックをファッションアイテムにバージョンアップさせた名作です。このモデルは、Velaシリーズの中でも特に大型で、優れた収納力を誇ります。

シンプルなデザインが特徴であり、アウトドアでの使用はもちろんのこと、タウンユースにも適しています。現行モデルの「2VZ136」や「2VZ133」よりも一回り大きく、PRADAのバックパックの中で最も大きいサイズです。使い勝手とスタイルを兼ね備えたアイテムとして、特にファッション愛好者に高く評価されています。

代表的な現行モデルの紹介

ここからは現行モデルを紹介していきます。現行モデルは「Vela」発売当初と比べると年々、価格が上がっています。その理由は、円安の影響やブランド価値向上を図るためと言われています。ハイブランドは全体的に価格を上げているところが多く、今後もこの流れが続く可能性があります。しかし、「Vela」シリーズは、素材の耐久性やデザインのシンプルさから、今後も高いリセールが見込めるアイテムでもあります。購入を迷っている方は、各モデルの特徴を参考にしながら検討してみてくださいね。

現行モデルの特徴

PRADAのバックパックの現行モデルは、環境への配慮とファッション性を兼ね備えた多彩なバリエーションが特徴です。特に注目されるのは、リサイクルナイロンを使用した「Re-Nylon」シリーズで、海から回収されたリサイクルプラスチックを使用したナイロンが使われています。また、高級感のあるレザーとの組み合わせや、軽量で機能性に優れた素材を用いたモデルも展開されています。

さらに、同じ素材をメインにしていても、ディティールのデザインやポケットの数などの機能面が各モデルによって異なります。タウンユースを目的に作られたものから、アウトドアを想定したものまで、幅広いシーンに対応しているため、使い方に合わせて選ぶのがおすすめです。異なるシーンを想定しながらも、PRADAならではの洗練されたデザインと実用性は全てのモデルに共通しています。

2VZ019

価格：￥572,000

「2VZ019」は、シンプルながらも機能性を追求したデザインが特徴です。前面には大きな2つのポケットと上部に1つのポケットが配置され、スマホやカメラなど、頻繁に使う小物を効率よく整理できます。また、メイン収納部はバックル付きのフラップ開閉式で、PRADAを象徴する「サフィアーノ」レザーがディテールを際立たせています。このレザーは、クロスハッチ加工とワックス仕上げが施された高品質のカーフレザーで、伝統的なイタリアの技術が使われた高級感のある素材です。

メインのナイロン素材は、海から回収されたリサイクルプラスチックを用いた革新的な「Re-Nylon」が使用され、環境への配慮が施されています。「2VZ019」は、機能性とエレガンスを兼ね備えたバックパックとして、多くの支持を集めています。

2VZ135

価格：¥ 423,500

「2VZ135」は、再生ナイロン素材「Re-Nylon」と高品質なブラッシュドレザーを組み合わせたモダンなデザインが特徴です。このバックパックは、外側に4つの実用的なファスナー付きポケットを備えており、収納力と機能性を兼ね備えています。

前面に施されたレザーにPRADAの象徴であるエナメルメタルのトライアングルロゴがアクセントとして施され、シンプルでありながら洗練された印象を与えます。スタイリッシュなデザインのため、日常使いからビジネスシーンまで幅広く対応できる汎用性に優れたアイテムです。環境への配慮と上品さを両立させたデザインが、2VZ135のポイントです

2VZ066

価格：10～15万円

丈夫で扱いやすいナイロン素材を使用し、丸みを帯びたフォルムが特徴的な「2VZ066」。このバックパックは、大きなファスナーポケットを備え、収納力と使い勝手の良さを兼ね備えています。さらに、メッシュの背当てとパッド入りのショルダーストラップが、快適な着用感を提供します。PRADAの象徴であるトライアングルロゴがサイドにさりげなく施され、カジュアルでありながら上品な印象を与えます。デイリースタイルに上品さをプラスし、日常使いに最適なアイテムとして、多くの人々に支持されています。

2VZ032

価格：￥308,000

「2VZ032」は、PRADAの代名詞であるナイロンではなく、上質なサフィアーノ・レザーをメイン素材に使用しているのが特徴です。サフィアーノ・レザーは、細かな網目のような型押し加工が施されており、傷や汚れに強く、特にイタリアで高く評価されている素材です。このバックパックは、丸みを帯びたフォルムとしっかりとした形状が特徴で、レザー特有の高級感がポイント。デザインの美しさと耐久性が両立しており、毎日の使用にも適しているため、幅広いシーンで活躍するアイテムですよ。

1BZ811_RV44

価格：¥ 335,500

「1BZ811_RV44」はメイン素材に「Re-Nylon」を使用したスタイリッシュなアイテム。シンプルなリナイロンの生地に、アクセントとしてサフィアーノレザーのディテールが施され、PRADAらしい上品さを引き立てています。柔らかくコンパクトなフォルムでありながら、収納力に優れており、ミニポーチや複数のポケットが実用性を高めています。フロント部分にトライアングルロゴがあしらわれ、シンプルなデザインをより引き立たせています。このバックパックは、ブラックとベージュの2色展開で、どんなコーディネートにも合わせやすいデザインとなっています。

廃盤モデル｢V136｣と後継モデル｢2VZ019｣の比較

TPRADAはこれまでに多くのアイテムを発表してきており、後継と呼ばれるモデルを多く発売してきています。後継モデルが発表されると、ファンの間でよく議題に挙げられるのが、廃盤モデルと後継モデルのディティールやスペックの違いです。ここでは、｢V136｣と｢2VZ019｣を例に挙げて比較していきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

まとめ

最後までお読みいただきありがとうございました。

現在も、PRADAはサステイナブルな素材や現代の技術を取り入れつつ、ブランドのアイコンであるバックパックの新たなスタイルを生み出しています。これからも、PRADAのバックパックはラグジュアリーの象徴として世代を超えて愛さ続けていくことでしょう。

モードスケープではPRADAの買取を強化しています。PRADAの廃盤バックパックは、現代でもヴィンテージファンやコレクターの間で高く評価されており、中古市場でも高値で取引されています。アイテムひとつひとつの価値を適正に反映し、最高額を見出す査定をいたします。PRADAのアイテムを売りに出すか迷っている場合にも、是非モードスケープにご相談下さい。とりあえず値段だけ聞いて検討したいという場合は、LINE査定などで査定額を見積もることも可能です。お気軽にご相談ください。

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この記事を書いた人

MODESCAPE

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