いまさら聞けないジュエリーの素材知識
いつもはブランドやお勧めの商品を紹介していますが、今回は以外と知られていないジュエリーの素材について紹介させていただきます。
みなさんはジュエリーの素材はどんなものをご存じですか?
シルバーやゴールド、プラチナなど、ジュエリーには様々な素材が用いられますよね。
ご存じの方も多いかと思いますが、使用している素材を示す表記として「925」や「18K」などの刻印がジュエリーには刻まれており、パッとみて素材がわからないものでも刻印を確認すれば誰でも簡単に素材を知ることが出来ます。
当たり前に使われている表記ですが、シルバーの「925」ってどういう意味だかご存じでしょうか?
結構多いのは、925=シルバーだと思われていること。
もちろん正解なのですが、「925」以外のシルバーも勿論あります。
というのも「925」とはシルバーの含有率を表す数字。
シルバーという素材はとても柔らかく、純銀でアクセサリーと作ったとすると、曲がったり割れてしまったりということが起きてしまいます。
そこでアクセサリーに適した強度にするために銅などの金属を混ぜて強度を高めるのです。
ちなみに純銀とは「SILVER 1000」のこと。
つまり「925」とは1000分の925という意味なので銀の含有率は92.5%なのです。
では、金の場合はどうでしょう。
シルバーに比べて「14K」、「18K」、「22K」など割と耳にしますが、銀と同じく数字は含有率を指します。
銀の含有率は○○/1000でしたが、金は24が純金なので18Kなどは18/24(含有率 75%)となります。
銀と同じく純金はやわらかいのでアクセサリーに用いられることはほんどありません。
アクセサリーに用いられるのは8K~22Kがほとんどですが、18K以上はジュエリー専門のブランド以外ではあまり使われる事はありません。
主な特徴は下記の通りです。
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【22K】
金の割合は91.7%。非常に高価なためジュエリー・アクセサリーブランド以外ではほとんど扱う事がない。
【18K】
金で作られるアクセサリーで一番使用されているのが18K。金の割合が75%となり、使用していると赤みを帯びてくる。
【14K】
約半分の58.5%の含有率。日本のアクセサリーブランドでも多く用いられ、比較的安価な値段で手に入れることができる。
14K以下は半分以上が化合物(銅)のため使用していくと赤みが強くなってくる。
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下の画像が金の色を比較したものですが、数字が低くなるほど金の化合率が低くなるため色味は薄くなっていくことがわかります。
また、ゴールドには「ピンクゴールド」「イエローゴールド」「ホワイトゴールド」の3種類あり、同じ金でも色味が大きく異なります。
色の違いは比べてみると一目瞭然。
どうやって色の差を出しているのかというと、混ぜ合わせる化合物によって色を変化させています。
ピンクゴールドは銀、銅、パラジウムの3種類、イエローゴールドは銀、銅など、ホワイトゴールドにはパラジウムや銀、ニッケルを混ぜ合わせています。
好みに合わせて色を選ぶことができるのが金の大きな魅力ですね。
最後はプラチナについて。
金属アレルギーが起きにくく、結婚指輪などに多く用いられる素材です。
表記はpt900やpt950など、シルバーと同じく○○/1000で表されています。
色味はホワイトゴールドと似ており、素人目には区別がつかないほどですが、プラチナの方が若干白みががっています。
また、変色しないので手入れもこまめにする必要がなくそういった点においても結婚指輪に向いています。
非常に高価な素材なのでファッションとして身につけるというよりは特別なものとして身につける方が多い印象がありますね。
今回はこれで以上になります。
シルバーやゴールドと一口にいっても含有率によって色や輝きが異なり、魅力や欠点はそれぞれ違います。
基本的に数字が低くなるほど強度は増しますが、素材本来の色味や輝きは少なくなるので難しいところではありますが、それぞれの魅力や欠点を知っているとジュエリーを購入する上で役に立つと思います。
ジュエリーの購入を検討されている方の参考になれば幸いです。
この記事を書いた人
MODESCAPE
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