こんにちは、MODESCAPEの樋口です。
いま、最も国内で話題の革靴ブランドが存在します。
2018年にブランドがスタートし、着々と知名度を上げ今では多くのセレクトショップで取り扱っております。
それは、「CALMANTHOLOGY(カルマンソロジー)」という、日本のシューズブランド。
国内の著名シューズブランドで約17年在籍し、その経験と感性で日本最高峰の既製靴を作るべく2018年にブランドを立ち上げました。
インポートシューズが注目される昨今、世界に誇る日本の革靴としてこの記事では、カルマンソロジーに注目すべき理由や、カルマンソロジーのアイテムの魅力について少しご紹介します。
ステッチへのこだわり
まず大きく他ブランドと異なるのは、そのピッチ幅。
カルマンソロジーの特徴であるアッパーのステッチについてですが、多くのブランドが3センチの間に15針が限界と言われているそうなのですが、カルマンソロジーでは17針~19針で行っています。
出し縫い(グッドイヤー製法特有のコバが張り出した部分のステッチ)についても、一般的には7〜8針のところを、ドレスシューズなら12針で、カジュアルシューズについては9針で仕上げているから驚きです。
あまりに細かく針を入れると革が切れてしまうので、それに耐えれる上質なレザーを採用し、可能な限り優雅で美しいステッチを追求しているのが特徴的です。
ステッチに拘るあまりミシンが煙を上げて壊れてしまったこともあるとか。
ライニングレザーへのアプローチ
あまり注目されることはない内側部分ですが、カルマンソロジーは細かい所まで追求しています。
ライニングレザーは世界でも発汗量の多い日本人の性質を汲み取り仕上げられており、履いているうちに足に馴染むフィッティングへと変化するのです。
最初に履いた際は、硬さを感じるかもしれませんが自分の足に馴染んでいくまでの課程を楽しんでいただければと思います。
黒へのこだわり
カルマンソロジーの靴のほとんどが黒です。
カルマンソロジーでは、8種類もの黒革を使っていると言われています。
モデルによって使い分け、プレーントゥでは履きシワが美しく出るデュプイ社の『サドルカーフ』サイドゴアにはアノネイ社の『ヴェガーノ』
強度が必要なモンキーブーツには、厚手のショルダーレザーと言ったようにモデルによって使い分けるのが、カルマンソロジー流。
日本人にあう形
海外ブランドの靴が合わないと言われる理由のひとつとして、欧米人に比べて日本人はかかとが小さいと言われています。
人間が歩くときは、踵、小指、親指という順で円を描くように地面を捉えます。カルマンソロジーではこうしたローリング歩行に適した木型を採用しています。
自分も経験があるのですが、かかとが固定されていないと靴の内側に不必要な隙間ができてしまい、遠心力によって小指に負担がかかってしまいます。
インポートシューズは甲が狭くて小指が痛くなることが多いですが、実際はかかとが合っていないことが一つの原因と言えます。
カルマンソロジーでは、木型をより足型に近い形で表現しているため、しっかりとしたサイズ選びが出来れば足が痛むこともなく極上の履き心地を体感できるでしょう。
今回のブログはこれで以上になります。
最近では少しずつ、カルマンソロジーを取り扱っている店舗が増えてきた印象です。
革靴をお探しのかたがいらっしゃいましたら、ぜひ一度履いてみてください。
一度履いたらあなたもカルマンソロジーの虜になるはずです。
この記事を書いた人
MODESCAPE
ブランド服専門の買取店モードスケープです。トレンドから過去の名作まで、ワクワクするブランドアイテムを販売・買取しています。ファッションに関する様々な記事・コラムを配信しています。