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ARC’TERYX VEILANCE アウトドア対応のスペックを落とし込んだ究極のアーバンウェア

2023年12月13日

ARC'TERYX VEILANCE アウトドア対応のスペックを落とし込んだ究極のアーバンウェア

ARC’TERYX VEILANCE アウトドア対応のスペックを落とし込んだ究極のアーバンウェア

アウトドア業界を牽引し続けているカナダのブランド「ARC’TERYX」。高いデザイン性と機能性と両立させたアイテムは、アウトドアシーンだけでなくファッション感度の高い人々からも支持を集めています。


そんなARC’TERYXには、「ARC’TERYX VEILANCE」という都市での日常生活を快適に過ごすことのできるウェアを追求したラインが存在しますが、皆さんはご存知でしょうか?


この記事では、ARC’TERYX VEILANCEが誕生するまでの背景や、今なお進化を続けているARC’TERYX VEILANCEの凄みと魅力について迫ります。

ARC’TERYXの歴史

ARC'TERYX

常識を破った革命的なアイデアは後に続くアウトドアブランドたちに影響を与えました。こだわりの物作りでGORE社ともタッグを組む、ARC’TERYXの歴史を紐解きます。

ARC’TERYXとは

1991年、カナダ・バンクーバーでブランドがスタートした「ARC’TERYX」。アウトドアブランドとしての地位を築き、テックなムードが注目を集めている現在ではストリート界隈でも人気があります。ですが元々のブランドの始まりとしては1898年に設立した「ROCK SOLID」というハーネスを製造するメーカーでした。

創業者はクライマーである「デイブ・レーン」「ジェレミー・ガード」の2人で、彼らが考える理想のハーネスを作るべくブランドが立ち上げられました。クライマー目線で考えられた製品は地元を中心にヒット。「地球上に存在する最高の技術・マテリアルと革新的なデザインを用いて商品を作る」をコンセプトに、コストパフォーマンスに依存しない高品質なクライミングギアをリリースしていきます。

その功績が評価され、次第にハーネス以外のアイテム作りを求む声があがります。クライミングの際、手につける滑り止めを収納するチョークバッグやアウトドアには欠かせないバックパックをはじめ、その物作りの技術を応用したウェアをリリースするなど徐々にリリースの幅を広げます。

そして今ではアウトドアラインだけでなく、より都市型に特化した「ARC’TERYX VEILANCE」をスタートさせ、さらなる飛躍を続けています。

GORE社との関係性

ARC’TERYXの機能的で革命的な製品は、GORE社との関係があるからこそ。高水準の防水・耐久・透湿性を誇る生地「GORE-TEX」のライセンスを発行するGORE社とのパートナーシップは1996年から始まりました。

きっかけはARC’TERYXが新たな製品としてレインジャケットの開発を構想していた1995年ごろ。年間での降水量が多いバンクーバーでは雨風を防ぐレインジャケットは必需品。ですが当時販売されていたものでは透湿性が低いため、湿気が内側に溜まることや窮屈で可動性に乏しかったり、重量があったりと快適とは程遠いジャケットでした。

彼らは革命的なアイデアが思い付いてはいたものの、アパレル製造の知識やノウハウがなかったので開発は一時頓挫。そんな時に出会ったのが、そのすべての問題をクリアするGORE-TEXでした。すぐさま製造元のGORE社を訪問。ライセンス契約を交わし、ARC’TERYX初となる「Alpha SV Jacket」を1998年にリリースします。当時の一般的なアウトドアジャケットと比べて、300gもの軽量化に成功。「クライミング時には不必要」として、ポケットを胸ポケットのみに限定。また水が入り込むのを防ぐ術として、当時常識だったフラップを止水ジッパーに変更。

これらのアイデアはアウトドア業界に革命をもたらしました。大成功を納めたことで、今日でもパートナーシップは続行。その後もGORE-TEXを採用した、様々なアウトドアジャケットをリリースします。

革新的技術を開発

今では当たり前に見られるアウトドアやスポーツウェア、バッグなどに搭載されている「止水ジッパー」。これはARC’TERYXが最初に考案した技術です。フラップの代わりに止水ジッパーを付けることで無駄な装飾を省き、かつ水の侵入も防げるという一石二鳥なディティール。ARC’TERYXにおける最初のジャケットにも採用されており、これはジッパー製造の大手メーカーであるYKK社にアイデアを提案し実現したもの。

そしてこれも、今ではよく使われる技法の熱圧着による「無縫製(ラミネート)仕立て」。本来糸を使って縫い合わせる作業を接着剤や高温の熱で溶けるノリ状のシートを用いて圧着することで、シームレスに生地同士を繋ぐことが可能です。繋ぎ目部分の生地が重ならないためボリュームが抑えられたシルエットに。また針穴が出来ないため隙間からは外気が入らず、防寒性能が格段にアップします。

もう1つ、革命的技術といえるのが自社で独自開発をした化繊中綿素材「CORELOFT」です。ダウンと同じほどの保温性や断熱性を持ち、通気性や速乾性にも優れているのがポイント。ダウンジャケットを着ているときにありがちな、暑すぎて蒸れるという点を解消し適度な温度感を保ってくれます。ポリエステル製の細い繊維と太い繊維で構成されているので、長年使い続けてもロフト(嵩)が潰れず、張りのあるシルエットを実現します。

ARC’TERYX VEILANCEの誕生

2009年にスタートした、アウトドアラインとは対照的にタウンユースを目的としたアーバンライン「ARC’TERYX VEILANCE」。究極のアーバンウェアと自称するほど、都市での用途に特化しています。

日常生活ではアウトドアシーンとはまた違った環境や動作があり、寒い冬の季節には暖かい屋内と寒い屋外への移動を繰り返します。これはクライミングやトレッキングのように、1つのアクティビティとして限定することができないため、多様なカバー力が試されるのです。ARC’TERYXで長年培ってきたアウトドアのノウハウや技術で、いかに都市生活を快適に過ごすかという点がARC’TERYX VEILANCEの根底にあり、ブランドのビジョンでもあります。

アイテムはアウトドアラインのテック感を残しつつも、タウンユースでも上手に馴染んくれるようなデザインに。定番のGORE-TEXを使ったジャケットはプレーンでミニマルな印象。またラインナップにはボタンシャツ、セットアップとして着用できるジャケットやフォーマルなパンツがあり、オフィスカジュアルの用途でも活躍してくれます。従来のARC’TERYXとは一味違った、新鮮なアイテムがローンチされています。


ARC’TERYX VEILANCEの革新的なデザインと技術

ARC'TERYX VEILANCE

アウトドアのスペックを落とし込んだ究極のアーバンウェア。日常を快適に過ごせる機能性とトレンドに左右されないデザインは、長年使える相棒になること間違いありません。

デザインはソリッドのワントーン

通常、アウトドアブランドのウェアには胸元や袖部分に大きなロゴがあしらわれています。ブランドの視認性や差別化として必要なピースで、実際にアウトドアラインのARC’TERYXのウェアでは、始祖鳥の化石がベースとなったロゴがデザインとして装飾されています。ちなみにその始祖鳥はアーキオプテリクスと呼ばれ、ブランド名の元にもなっています。

一方、ARC’TERYX VEILANCEのデザインは普遍的で洗練されているのが特徴です。ブランドロゴが一切付かず、パートナーシップを結ぶGORE-TEXのロゴすらもありません。デザインディレクターを務めるTaka氏は「日常で使うものなのでミニマルなデザインに重きを置いている。余計な装飾を付ける足し算のデザインではない」とインタビューで語っています。

また縫製に使用する糸も細かく色指定がされており、完璧な物作りを実現しています。ARC’TERYX VEILANCEでは開発とリサーチに長い時間を費やしていて、驚くべきことに 8シーズンほど同時進行で物作りが行われています。近年ではデザインを仕上げて製品化に至るまで1ヶ月ほどで済みますが、より完璧なものにすべく、テストとフィードバックを繰り返したのちに、高品質のアイテムをリリースしています。

機能性とサスティナビリティに対する考え

ARC’TERYX VEILANCEはアーバンラインであるため、日常使いでの心地良さを追求した機能性が特徴です。

アウトドアラインで培った止水ジッパーやウォータープルーフはもちろん。それに加えて、着ている時にシャカシャカとこすれる音がしないように工夫されていたり、肌に直接触れても固く感じるような生地は使用していません。旅行や出張での用途も視野に入れて、コンパクトに収納してもシワになりにくい素材を採用していたりと、機能性において非の打ち所がない徹底した配慮がされています。

サスティナビリティにおいては毎シーズン新作と継続商品の割合を50%ずつで構成しています。これは1シーズンで服を廃棄する必要がないハイクオリティな耐久性と、長く着ることができるシンプルなデザインのウェアを目指しているため。

またARC’TERYXの展示会ではサンプル商品のカラーを無染色であるグレーに統一しています。これは染色工程で発生する環境に悪影響な排水や、染色した大量のサンプルを使い捨てる必要がないため。いくつかカラーバリエーションがある場合は、カラー画像を同時に展示することで対応しています。

GORE-TEXシリーズ

GORE-TEXと一概に言っても、各分野に特化した様々なシリーズがあります。ARC’TERYX VEILANCEではアイテムによってそれに見合った素材が使われており、シーンに合った快適さを提供します。

シリーズ 特徴
GORE-TEX INFINIUM GORE-TEXと言えば防水というイメージがありますが、INFINIUMではその機能の代わりに快適性が格段にアップされています。
防水機能を持つにはレイヤーが必要となるため、硬くごわついた質感や重量が増し、どうしても着心地が悪くなってしまいます。それを取り除いたのがこのシリーズでよりタウンユース向けに進化したと言えます。
3L GORE-TEX 3つのライナーのことを指す3L GORE-TEX。GORE C-KNITがラミネートされていることでとても頑丈かつ、透湿性に優れた機能性を発揮することができます。
体温調節に優れているため、インナーのレイヤード次第で冬から春先にかけて活躍してくれるファブリックになっています。
GORE-TEX SHAKEDRY ランニングやサイクリングといったアクティビティに最適なこちらのシリーズ。
ストレスを感じさせない超軽量な作り、運動中の汗を逃がしてくれる透湿性、そして水分を寄せ付けにくい性質があるメンブレンは多少の雨であればカバー可能。生地の上で粒状にまとまる水はその名前の通り、少しの動作で振り落とすことができます。
GORE-TEX PRO 従来の GORE-TEXのハイエンドシリーズと呼ぶに相応しいPRO。2007年からリリースされ、極寒の雪山でも壊れずに耐える製品として定評を得ています。
新たに加わった性能として「ストレッチ性」があります。最大20%もの伸縮性がある生地を開発。これは全身の動きを使うアクティビティにとって欠かせないポイントで、高品質を保ちながらもよりストレスフリーな製品作りに成功しました。
GORE-TEX INFINIUM WINDSTOPPER 防風性を高めることに特化したこちらのライン。外気の冷たい風を防ぐ一方、ウェア内部は暖かさを保つ新素材が採用されています。
着心地が良く他のGORE-TEXシリーズと比べて、まさにタウンユースなアイテムと言えます。重さにおいても秀逸で、GORE-TEXの中で1番軽いと言われていたSHAKEDRYよりもさらに軽いファブリックになっています。
GORE-TEX 3L with C-KNIT Backer Technology GORE社から新たに開発された技術。追求したのは数値としてあらわしにくい「しなやかさ」や「快適さ」です。
心地の良い肌触りと引っかかりのない滑らかな脱ぎ着の秘密は裏地にあります。肌に当たる面がニットになっていて、さらに細い糸を採用することで格段にしなやかさがアップしています。生地同士が擦れる音も静かなので、ARC’TERYX VEILANCEが目指した日常使いの心地良さに適した生地と言えます。

ARC’TERYX VEILANCEの名品アウター5選

GORE-TEXを用いたテクニカルな機能性と、ミニマルでソリッドなデザインが特徴。アウトドアラインとは別の表情を見せるARC’TERYX VEILANCEの名品アウターたちをご紹介します。

Euler IS Coat

Euler IS Coat

GORE-TEX INFINIUMを採用した非常に軽いミドル丈コート。ジッパー部分はもちろん止水仕様で、YKK社のVISLONファスナーがあしらわれています。比翼仕立てのフロントはミニマルな見た目で、モードな雰囲気。ドレススタイルにもフィットするクリーンさは通勤時でも活躍してくれます。また中綿にはCORELOFTを搭載。保温性を存分に発揮しながらも身体に負担をかけない軽さが魅力です。

Monitor Down Coat

Monitor Down Coat

ARC’TERYX VEILANCEの中でも名作とされるコート。摩擦に強いGORE-TEX PROを採用しているので、ワードローブ入り間違いなしのアウターです。スマートなシルエットの見かけによらず、850フィルパワーを誇るヨーロピアングースダウンが使われているので保温性もバッチリです。立体的なストームフードを被れば、急な小雨にも対応可能。

Field Jacket

Field Jacket

洗練されたデザインがモダンなムードを漂わすARC’TERYX VEILANCEのField Jacket。オリジナルはミリタリーアイテムなのにも関わらず、圧着技術のおかけでシームレスでソリッドな印象に。フラットな見た目ですが、機能性がしっかりと備わった収納力。胸・ウエストポケットに加えて、ウエスト部分のサイドにはハンドウォーマーを入れることのできる、ジップ付きポケットが配置されています。

Arris Jacket

Arris-Jacket

スポーティーな見た目でさらりと羽織ることができるArris Jacket。マウンテンパーカーライクなデザインですが、非常に軽量なのがポイント。このジャケットを着ている時はもちろん、袖を通す時に感じる滑らかさは、GORE C-KNITを裏地に張り合わせているおかげ。表地の無骨なGORE-TEXの質感とは対照的に、肌触りの良い裏地は一度着たら病みつきになります。

INDISCE BLAZER

INDISCE BLAZER

ARC’TERYX VEILANCEが誇る究極のアーバンウェアを体現したと言っても間違いはないINDISCE BLAZER。GORE-TEX INFINIUMが採用されているのでブレザーでも窮屈感はなく、しなやかな快適さがあります。生地の繋ぎ目にはテープ加工が施されているため、シルエットはクリーンな美しさを保っています。無駄を削ぎ落としたデザインはモードライクな着こなしにもフィットしてくれます。


まとめ

最後までお読みいただきありがとうございました。アウトドアラインで築き上げたノウハウや技術を余すことなく受け継いだARC’TERYX VEILANCE。究極のアーバンウェアの元、タウンユースに欠かせない機能が存分に詰め込まれています。サスティナビリティの側面でも秀逸な点が多く、まさに時代に合ったアップデートを繰り返していると言えます。今後のブランドの躍進が楽しみです!

また、モードスケープでは、ARC’TERYX VEILANCEのアイテムのお買取りを強化しております。
買い換えのタイミングやサイズの変化によって合わなくなることなどもあるかと思います。そんな時に、モードスケープにご相談していただければ全力でお力になります。
古いモデルやクリーニングやお直しが必要なものでも可能な限り良いお値段をおつけできるように吟味しながらお買取りしております。汚れやダメージがあるものでも、リペアを施して販売することも可能ですので一度ご相談ください。とりあえず値段だけ聞いて検討したいという場合は、LINE査定などで査定額を見積もることも可能です。お気軽にご相談ください。

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Arc’teryxの買取について

この記事を書いた人

小川剛司 (MODESCAPE 編集部)

ライター・ファッションモデル。学生時代のアルバイトからファッションの世界へ。大手セレクトショップの販売員、ECスタッフを経て、長年携わったアパレルの経験と知識を活かしWEBライターに。数々のファッションマガジンサイトで執筆を行い、メンズ・レディース問わずおしゃれを発信しています。現在は韓国を拠点にモデル活動しており、更なるファッション知識を探求中! Instagram:@t_t_k_k_s_s

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