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GELを搭載するASICSとOnitsuka Tigerとの関係性とは?

2023年6月21日

GELを搭載するASICSとOnitsuka Tigerとの関係性とは?

GELを搭載するASICSとOnitsuka Tigerとの関係性とは?

アスリート向けからファッション向けまで幅広いモデルを展開している「ASICS」。ASICSといえば独自に開発されたテクノロジー「GEL」が有名で、このテクノロジーを搭載したモデルが多数ラインアップされています。

そんなASICSと非常に関係の深いブランドがあることを皆さんご存じでしょうか?それは「Onitsuka Tiger」です。実はASICSが誕生したルーツにはOnitsuka Tigerが関わっています。この記事では、ASICSとOnitsuka Tigerの関係性について歴史から紐解くとともに、ASICSの魅力や特徴をまとめていきます。

ASICSの歴史

ASICSは創業から一貫してスポーツと健康を通じた社会貢献を目指しており、その姿勢は現在も変わることなく続いています。当初はスポーツブランドとして強く認識されていたASICSは、現在ではデザイン性にも力を入れ始めるようになり、世界中から注目を集めています。実は、ASICSの歴史にはOnitsuka Tigerを含めて複数のスポーツブランドが関わっています。どのような経緯を経て現在のASICSとなっていったのか、チェックしていきましょう。

ASICSの歴史
出典 corp.asics.com/jp

はじまりはOnitsuka Tiger

ASICSよりも先に、Onitsuka Tigerが1949年に誕生します。鬼塚喜八郎がファッションブランドとして鬼塚株式会社を創業しました。設立して一年後、会社の苗字と強さを象徴する「虎」を組み合わせ、Onitsuka Tigerというブランド名を設けます。当初は、高校生向けの運動靴を製造していましたが、競技用のバスケットボールや足袋型のマラソンシューズなどを開発していきます。

マメのできないマラソンシューズやレスリングシューズなど、競技用のシューズ達は後に伝説のシューズと称されました。そして、オリンピック選手にシューズが使われるようになったことから、スポーツブランドとして人気を博します。この頃、アメリカでOnitsuka Tigerの販売を行う代理店だったBRS社が後のNikeです。

ASICSの誕生

1977年に「鬼塚株式会社」と、スポーツウエア販売の「株式会社ジィティオ」、ニットウェア販売の「ジェレンク株式会社」の3社が合併し、社名をASICSに変更します。オリンピックが閉会し、景気が悪くなったことをきっかけに合併が行われました。ASICSは、株式会社ASICSの基幹ブランドとして、スポーツウェアやランニング商品などを幅広く取り扱う企業に成長します。

ASICSという名前の由来は、古代ローマの詩人ユウェナリスが残したラテン語の句「Anima Sana in Corpore Sano」から取られたものです。これは「もし神に祈るならば、健全な身体に健全な精神があれかし、と祈るべきだ」という意味を持っています。ASICSがスポーツウェアを通じて提唱している理念を象徴しています。それは、身体的な活動と精神的な健康が密接に関連しているという信念であり、ASICSの製品はその両方を支えることを目指しています。

復活~Onitsuka Tiger~

2002年に再登場したOnitsuka Tigerは、現在ではASICSの主力ブランド「ASICS」と並んで、重要な位置を占めています。Onitsuka Tigerは、ASICSの一昔前のデザインを復元しているのがポイントです。ただし、完全に過去のデザインを再現した訳ではなく、レトロな魅力を活かしつつ、機能面に関しては現代の技術を駆使した製品がラインナップされています。

復活~ASICS Tiger~

2015年頃、第3のブランドとして「ASICS Tiger」が復活しました。このブランドは、1980年代から1990年代にかけて絶大な人気を誇った競技用シューズの先進的なテクノロジーやフォルムを、現代の素材とカラーを用いて新しく生み出しています。その一環として、ASICS Tigerは「GEL」衝撃緩和材を用いた新シリーズを発表しました。

この新シリーズは、最先端のテクノロジーとレトロなデザインを巧みに融合させ、ブランドの魅力をさらに引き立てました。ASICS Tigerは、アメリカンストリートファッションの要素を取り入れたカジュアルシューズを手掛けています。機能性だけではなく、ファッション性も高いアイテムを多く発表しています。


ASICSの魅力とは?

スポーツウェア界における日本の誇れるブランド、ASICS。その魅力は、その独特の特徴によって支えられています。その中でも、特に注目すべき4つのポイントを紹介します。

まず1つ目は、日本人の足型に適した設計です。そして、2つ目の魅力は、革新的な独自テクノロジーによるクッショニング性能の高さです。ASICSのシューズには、衝撃を緩和し、走行時の快適さを保つ為のGELテクノロジーが採用されています。

また、3つ目と4つ目の魅力は、コラボレーションによる豊富なバリエーションです。ASICSは、数多くのデザイナーやブランドとコラボレーションを行い、そのたびに個性的で新鮮なスニーカーを発表しています。さらにインライン展開をする新たなラインも多く生まれています。これらの特徴が、ASICSのシューズが世界中で愛され続ける理由でしょう。

日本人の足型にフィットする

ASICSは、特に日本人の足形に注目してシューズを手掛けてきました。日本の人々は一般的に足の甲が高く、足幅が広い特徴を持つとされます。日本生まれのブランドであるASICSは、その特性に対応する形で靴を開発し続けてきました。1953年に始めてマラソンシューズを市場に投入した時から、現在に至るまでの最新モデルまで、日本人の足型に合うような設計に注力してきました。更に、足囲を示す尺度である「ワイズ」についても、日本人によく見られる3Eや4E等のサイズを多く提供しているのもポイントです。

クッション性を高めた独自のテクノロジー

ASICSのランニングシューズは、その独自のGELテクノロジーをヒール部分に配したことで高い評価を受けています。1986年に足を衝撃から守るシリコーン製緩衝材「αGEL(アルファゲル)」を世界で初めてシューズに搭載しました。主成分がシリコンのこの特殊な緩衝材は、走行中の足の衝撃を吸収し、安全で快適なランニング体験を可能にします。短距離走から長距離走まで、3種類のGELを活用し、用途に応じた最適な衝撃吸収を提供します。

コラボスニーカーが豊富

ASICSとのコラボスニーカーは非常に人気が高く、中古市場でも好まれます。それでは詳しくみていきましょう。

Kiko Kostadinov(2018年春~)

ASICS×Kiko-Kostadinov

デザイナーのKiko Kostadinovは元々ASICSを愛用していたため、ASICSからコラボのオファーが届いたことで、すぐにコラボが決定しました。基本的には、ASICSの技術力を維持しながら、ビジュアル的な付加価値を付けていくという方法で製作されています。

当初は、ASICSのGELシリーズをベースとしていましたが、コラボを重ね、コラボで誕生したシューズをベースに新たなシューズを生み出すことも増えています。ファッションに寄せすぎた奇抜な手法ではなく、あくまでASICSというブランドのアイデンティティにプライオリティを置いたコラボレーションとなっているのがポイントです。

JJJJound(2022年8月)

ASICS×JJJJound

2022年に初めてコラボシューズを発表しました。ASICSの「GEL-KAYANO 14」をベースとし、2000年代のデザインをイメージして作られています。シルバーのリフレクションパネルや、モノトーンのカラーウェイでレトロモダンなデザインが特徴です。

実は、JJJJoundが日本のスポーツウェアブランドとコラボするのは今回が初めてです。世界的にも大きく注目され、アメリカのランニング雑誌である『ランナーズ ワールド』で、「インターナショナルエディターズ チョイス」賞を受賞しています。

KITH 10TH(2021年11月)

ASICS×KITH

KITHとのコラボきっかけは、スニーカーカルチャーを牽引するロニー・ファイグ氏が25歳の時に勤めていたDAVID Zでコラボまでさかのぼります。当時は、ASICS GEL-LYTE Ⅲをベースとしたコラボシューズが発表されました。その後、2011年に立ち上げたKITHでも継続的にコラボをリリースしています。2021年には10周年を記念し、「KXTH」の文字が刻印されたモデルが発売されたことも話題となりました。

Awake NY(2019年~)

ASICS×Awake

Awake NYとASICSはこれまで、多くのコラボ作品を発表してきました。2019年のコラボでは、デザイナーのアンジェロ・バクが、ジャクソンハイツやクイーンズ、サウスブロンクス、パリ郊外から来た子供たちがASICSを履いている姿をイメージして作成されました。

当初はデザインのアレンジをメインとしていましたが、近年ではモデルのコンセプトから作り上げています。2023年のコラボシューズでは、ASICSの技術を採用して滑らかな履き心地を実現させました。コラボならではのロゴも印字し、ディティールまでこだわった作りとなっています。

コラボ後にインライン展開へ

ASICSでは、コラボの際、パートナーブランドのテーマやイメージをASICSを通して表現しますが、インライン展開する場合には、ASICSの歴史やメッセージを伝えるのがメインの目的となります。パートナーブランドやアイテムについて詳しく見ていきましょう。

Kiko Kostadinov

2021年よりASICSとのコラボではなく、KIKO KOSTADINOV STUDIOがインラインモデルの一部をキュレーションするという形をとりました。ASICSに対して運動靴のイメージを持っている方は多く、デザイン性の高いシリーズを作ることを重きにおき、作成が開始されました。2023年には、アパレルシューズとして「ASICS NOVALIS」という新たなラインが誕生しています。

THE ASICS COLLECTIVE

AWAKE NYのアンジェロ・バク氏が中心となってASICSとクリエイターにシューズのデザインする機会を提供する「GEL-NYC」が2023SSから登場しました。ASICSのパフォーマンスモデルから着想を得て作られたGEL-NYCは、ニューヨークのファッションとASICSの歴史を絶妙にマッチさせた一足です。

Re-Construction

Re-ConstructionはASICSのアーカイブを再解釈することをコンセプトとして誕生しました。現在発売されているモデルとアーカイブモデルとを組み合わせて再構築したシリーズ「GEL-QUANTUM 360 6 RE」。GEL-LYTE III、GEL-SIGHTからインスピレーションを受けています。ヒール部分に淡い色を使い、アーカイブモデルのような風合いを再現しています。


人気の「GEL」シリーズ

GEL-LYTE

GEL-LYTE

GT-Ⅱを前身モデルとするスニーカーとして1987に誕生しました。GELシリーズは、ASICSを代表するテクノロジーの初代シリーズです。GEL-LYTEの魅力は何と言ってもその軽量性にあり、これはスポーツパフォーマンスの向上に寄与しています。シューズの名前にもなっている「GEL」技術が特徴的で、これにより、走行時の衝撃を効率的に吸収し、走者の足への負担を軽減します。

また、視覚的にも引き立つGEL-LYTEのデザイン性は、シューズのアッパー部分に表れています。独特のカラーパレットとダイナミックな形状は、都市の街中でも目立つ存在感を放ちます。さらに、快適さを追求した結果生まれたシュータンとアッパーが一体化したモノソック構造は、フィット感の向上に寄与し、長時間の使用でも快適さを保ちます。このような特徴が組み合わさったGEL-LYTEは、スポーツとライフスタイルの両面で最高のパフォーマンスを発揮します。

GEL-KAYANO

GEL-KAYANO

1993年に長距離用ランニングシューズとして誕生し、ランニングに必要な機能をすべてもち、高度なパフォーマンスを発揮します。「GEL」テクノロジーは衝撃を緩衝し、ランナーの足首や膝への衝撃を最小限に抑えます。また、独自のデュオマックステクノロジーが足の安定性を強化し、体の動きを助けます。初代モデルは、クワガタからインスピレーションを受けてデザインされました。

GEL-NIMBUS

GEL-NIMBUS

雲の上を走るようなイメージをコンセプトに、1999年に誕生したのがGEL-NIMBUSです。GEL-NIMBUSはヒール部と前足部にGELを配置しており、どの角度からの衝撃も吸収します。また、その一体型のアッパーデザインは、快適なフィット感を提供します。通気性に優れた素材が使用されており、足元の蒸れを防ぎながら、長時間のランニングも快適に行えます。

さらに、GEL-NIMBUSはスタイリッシュなデザインも特徴の一つです。その洗練されたルックスは、トレーニングだけでなく日常のコーディネートにもマッチし、ストリートファッションとしても楽しむことができます。これらの要素が組み合わさって、GEL-NIMBUSはランニングのみならず、ライフスタイルシューズとしても多くの支持を受けています。

GEL-SONOMA

GEL-SONOMA

2014年にトレイルランニングカテゴリーの中でも初心者向けのモデルとしてリリースされました。トレイルランニングに特化した機能性と耐久性を備えています。厳しい地形での走行を想定したこのモデルは、ゲルパッドをヒール部分に配置することで、ランナーの足への負担を軽減します。

また、耐久性を考慮したアウトソールは、硬い地面でも優れたグリップ力を発揮します。これにより、滑りやすいトレイルでも安定した走行が可能になります。シューズの内側に配置されたオーソライトソックライナーは、優れたクッション性と通気性を備えています。

GEL-QUANTUM

GEL-QUANTUM

かつてないクッション性をコンセプトにしたランニングシューズです。最大の特徴は、全体のミッドソールにゲルクッションを配置していることでしょう。この独自のゲルクッションは、ランナーが着地するたびに発生する衝撃を効果的に吸収し、快適な走行体験を提供します。

さらに、その高い反発性により、蹴り出しの力も強化されます。次に、一体成型のアッパーによって優れたフィット感が感じられ、通気性に優れたメッシュ素材を採用しているため、足が蒸れにくいのも特長です。そして、GEL-QUANTUMは見た目の美しさも重視しています。流麗なシルエットと洗練された色合いは、機能性だけでなくファッションアイテムとしての要素も兼ね備えています。


モードスケープでは、ASICSのお買取を強化しております!

最後までお読みいただきありがとうございました。モードスケープでは、ASICSのアイテムのお買取りを強化しております。スニーカーラインの中でもずば抜けた機能性をもつASICSは中古市場でも需要があります。特に、GEL-LYTEⅢをはじめGEL-KAYANO、GEL-QUANTUMなど定番のGELシリーズは高価買取できる可能性があります。また、コラボアイテムも希少価値が高く、状態によっては高く買い取らせていただきます。

ASICSのアイテムを売りに出すか迷っている場合には、ぜひモードスケープにご相談下さい。クリーニングやお直しが必要なものでも可能な限り良いお値段をおつけできるように吟味しながらお買取りしております。汚れやダメージがあるものでも、リペアを施して販売することも可能です。とりあえず値段だけ聞いて検討したいという場合は、LINE査定などで査定額を見積もることも可能です。お気軽にご相談ください。

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モードスケープではASICSの買取を強化しています。GEL-LYTEをはじめGEL-KAYANOなど定番GELシリーズから、Kiko KostadinovやJJJJoundなどとのコラボアイテムは希少性があるため高価買取いたします。お買い取りをご検討の際は、お気軽にご相談ください。
アシックスの買取について

この記事を書いた人

MODESCAPE

ブランド服専門の買取店モードスケープです。トレンドから過去の名作まで、ワクワクするブランドアイテムを販売・買取しています。ファッションに関する様々な記事・コラムを配信しています。

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