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TPOに応じた眼鏡選びのポイント!元眼鏡屋店員が徹底解説!

2023年3月29日

TPOに応じた眼鏡選びのポイント!元眼鏡屋店員が徹底解説!

皆様こんにちは。気候も暖かくなり春に近づいてきましたね。ファッションにおいても軽装になり、小物使いでアクセントを取り入れたい気分ですよね。そんな時に活躍する小物が「眼鏡」です。近年コロナ過によるマスク着用で眼鏡を敬遠していた方もいらっしゃると思います。マスク着用の義務もなくなったため、久しぶりに眼鏡をかけようとお考えではありませんか?

モードスケープには様々な経験を経た社員が働いており、元眼鏡屋で働いていた社員も在籍しています。眼鏡は、素材や形によって印象がかなり変わり、シチュエーションによっても選ぶ眼鏡が変わってくるので、選ぶ際はとても悩みますよね。

この記事では元眼鏡屋店員のスタッフが専門的な知識を踏まえ、印象を大きく変える素材・リム・形の特徴や注意点を紹介するとともに、眼鏡選びのポイントについて解説していきながら、そのお悩みを解消いたします!

眼鏡のフレームの素材

眼鏡のフレームの素材は、掛け心地やデザインに大きく関わるため、購入時にしっかりチェックしたいポイントです。眼鏡に採用される素材はすべて、安全性・耐久性が確認されたものばかりですが、それぞれ特長や扱う際のポイントなどが異なります。ここでは、プラスチック・メタル・天然素材に分けて、フレームの素材について解説していきます。

プラスチック

プラスチック

プラスチックフレームの特長は、非常に軽く、衝撃に強いことです。長時間付けていても疲れにくく、割れにくいため、眼鏡を日常的に使用する方には特におすすめです。また、技術の進歩により、幅広いカラーの染色ができるようになったため、太いフレームをベースにしたおしゃれ用アイウェアにもよく用いられています。

【セルロイド】

セルロイドは、弾力性があるため、衝撃に強く、歪みにくいのが特長です。独特のツヤがあり、高級感があるのが魅力のひとつ。セルロイドはプラスチックの一種で、同じプラスチックのアセテートに次いで軽い素材です。着色・加工がしやすい素材でもあるため、フレームデザインも多様なものが多く、おしゃれな眼鏡をかけたい方におすすめです。高級感と重厚感がありかけるとオーラが出るので普段使いから、ビジネスの場まで様々なシチュエーションにお勧めです。

扱う際の注意点としては、アルコールに弱く、繰り返し拭き続けることによって白化現象が起こりやすくなることです。また、経年劣化によっても白く変色することがあります。白色してしまったフレームは磨きで改善することがあるため、必要であれば、専用の磨き材を使うか、フレーム磨きを行っている眼鏡店へ持ち込むといいでしょう。可燃性が有り、扱いによっては燃えることがありますが、日常的に使う上では支障はありません。

【アセテート】

セルロイドと同じプラスチックですが、燃えにくく、加工しやすいという性質から、プラスチックフレームの主流となっています。セルロイドと比較すると硬さと弾力性が落ちますが、非常に軽量なのが特長。手触りが滑らかで、着色すると透明感のある色になるため、トレンドに合わせたデザインが毎年のように発売されるフレームです。加工のしやすさから独特な色や形も楽しめるため、普段のちょっとしたお出かけのコーディネートから特別な日のお出かけのコーディネートまでカジュアルなシーンにおすすめです。

アセテートの注意点としては、太陽光や熱に弱く劣化が早いことが挙げられます。変形してしまう恐れがあるため、温度の高い場所に置かないようにしましょう。また、皮脂や汗を拭き取らないと乾燥しひび割れる可能性があります。こまめにふき取りなどのメンテナンスが必要で、ひび割れてしまった場合には、買い換えましょう。

メタル

メタル

メタルは、衝撃に弱いため、破損リスクが高い素材ではあります。また、素材の性質上セルフレームに比べてデザインの幅が少なく、金属の種類によっては金属アレルギーに注意が必要です。そのため、プラスチックフレームが主流となっています。しかし、最近ではメタルフレーム独特のレトロな雰囲気に人気が高まっています。メタルフレームは、身に付けるだけで一気にクラシックでおしゃれな雰囲気を纏うことができるため、一味違う眼鏡が欲しいという方はメタルフレームが向いています。

【チタン】

チタンは、近年のメタルフレームの中で最もよく使われている素材です。塩に対して強いため、汗などでサビることが少なく、かぶれにくい素材でもあるため、金属アレルギーの方でも身に付けられます。かけるだけで知的な印象を周りに与えることができ、なおかつ、さびにくく細身で丈夫なのでビジネスの会議の場や汗をかいたり、よく動くアウトドアのシーンでもおすすめです。

しかし、メッキがはげやすく、加工が難しいため、デザインの幅が少ないのがデメリット。各パーツのネジが外れることがあり、レンズやパーツの破損や紛失などにつながる恐れもあります。チタンフレームを使用する方は、定期的に各パーツのネジを締め直す必要があるでしょう。

【金・銀・プラチナ】

金・銀・プラチナはジュエリーなどにも良く使われているように、美しい光沢を持っているのが魅力の素材です。かけるとその高級感から顔に注意がいくので、着用者の印象を引き立てることができます。また、かけると威厳が引き立つのでビジネスや社交の場などのシーンにおすすめです。

プラスチックフレームやメタルフレームに比べると重量があるため、長時間掛けると負担がかかることがあります。さらに、パーツの用意が難しく、修理代が高くなることも考慮して選ぶ必要があります。また、傷や汚れが付くと、くすんで本来の光沢が失われてしまうため、くすんでしまった場合には、金属磨きクロスで磨きましょう。

天然素材

【べっ甲・木・革etc…】

天然素材

亀の甲羅を使用したべっ甲や、温かみのある木材、高級感のある革などの天然素材は、それぞれ独特の味を持っている素材です。かけると一般的なメガネとは違う独特な雰囲気を醸し出せるため個性的なファッションを着こなす日のカジュアルなシーンにおすすめです。

周りと異なるフレームを身に付けたいという方にはおすすめですが、しっかりとお手入れをする必要があります。天然素材で、湿気、水分、熱に弱いため、日常的な扱いも注意しましょう。トラブルが起こってしまった場合には、独自で判断せず、修理業者に相談するようにしてくださいね。

【天然素材フレームの眼鏡のお手入れ方法】

①水分・皮脂・その他の汚れが付いたら直ぐに拭き取りましょう。 手入れを怠ると変色、劣化の恐れがあります。その場合には、磨き上げなどを施すことで改善する可能性があります。
②日の当たらないところに保管しましょう。
③べっ甲のフレームは虫食い防止のため桐箱にいれて保管する必要があります。
④天然素材は、超音波を通さず、超音波によってフレームを傷める可能性があるので超音波洗浄機を使わないようにしましょう。
⑤バッファローホーン・木製フレーム・革フレームは定期的に保湿しましょう。

【天然素材フレームの眼鏡のお手入れ方法】
  • ①日の当たらないところに保管しましょう。
  • ②べっ甲のフレームは虫食い防止のため桐箱にいれて保管する必要があります。
  • ③バッファローホーン・木製フレーム・革フレームは定期的に保湿しましょう。
  • ④天然素材は、超音波を通さず、超音波によってフレームを傷める可能性があるので超音波洗浄機を使わないようにしましょう。
  • ⑤水分・皮脂・その他の汚れが付いたら直ぐに拭き取りましょう。 手入れを怠ると変色、劣化の恐れがあります。その場合には、磨き上げなどを施すことで改善する可能性があります。

眼鏡のリムの種類

リム

リムとは、眼鏡のレンズを固定している部分のことを指します。リムによって、眼鏡をかけた時の顔の印象が異なるのが大きなポイント。顔の形によっても、似合うリムの種類は変わります。また、見た目の印象だけではなく、リムの種類によって耐久性や扱い方が異なります。ここでは、フルリム・ハーフリム・アンダーリム・リムレスの4種類を解説していきます。

フルリム

眼鏡の中でも最も一般的なのが、フルリムです。レンズが全てフレームで囲われているため、強度が高く、長く使いたいと考えている方におすすめです。フルリムは、目元の印象を強めるため錯視効果が期待でき、顔の幅をスッキリ見せる効果があります。また、眼鏡の形やカラーによって印象が大きく左右されます。販売数が多く、バリエーションが豊富なのも特長。自分に似合うモノを選べば、顔や肌の色を明るく見せることができますよ。

ハーフリム

ハーフリムとは、レンズの半分にフレームが付き、残りのレンズがむき出しの状態になっている眼鏡フレームです。レンズがない部分はナイロンの糸で支えられているため、フレームがなくてもレンズを支えることが可能です。ハーフリムはレンズが半分むき出しになっているため、レンズの厚みが目立ちやすく、フルリムに比べて耐久性が落ちるのがデメリット。しかし、フレーム部分が少ないため、スッキリとした印象にまとまります。フレームの線が少ないため、顔を縦に引き締める効果もありますよ。

アンダーリム

アンダーリムは、フレームの下の部分にのみフレームがあるタイプです。アンダーリムは知的・個性的な印象の眼鏡が多く、印象づけたい方にぴったりです。顔の縦が強調されるため、面長の方に向いているといえます。

アンダーリムを含めた、フレームのあるタイプの眼鏡に共通する注意点は3つ。

①弱い度数や度無しだとレンズが薄くなり、レンズ側面に糸をはめるための溝を彫ることができないため、度数によっては作成が不可。
②ハーフリムやアンダーリムは、フレームをねじるような動きに弱く、レンズ側面の溝から糸が外れる恐れがある。
③ハーフリムやアンダーリムは、衝撃に弱く糸が切れたりすることがあるためレンズが外れやすい。

アンダーリムを含めた、フレームのあるタイプの眼鏡に共通する注意点は3つ。
  • ①ハーフリムやアンダーリムは、衝撃に弱く糸が切れたりすることがあるためレンズが外れやすい。
  • ②ハーフリムやアンダーリムは、フレームをねじるような動きに弱く、レンズ側面の溝から糸が外れる恐れがある。
  • ③弱い度数や度無しだとレンズが薄くなり、レンズ側面に糸をはめるための溝を彫ることができないため、度数によっては作成が不可。

リムレス

レンズを囲むフレームがないタイプをリムレスと言います。リムレスの眼鏡は、レンズの左右に穴を空け、固定するのが一般的です。リムレスの眼鏡は、フレームがない分素顔に近い状態で眼鏡を身に付けられるのが特長。フルリムに比べると、眼鏡がさりげない印象となり、洗練された雰囲気となります。

しかし、リムレスは強度が弱いのがデメリット。各パーツ部分をはめ込んで組み立てる仕組みのため衝撃に弱いというのも特長です。大きな玉型や強い度数だとフレームが重さに耐えきれないためデザインにも制限があります。


眼鏡の玉型別に紹介

玉型とは、レンズの形のことです。玉型によって呼び名があるため、代表的なものを知っておくと、スムーズに眼鏡を選ぶことができるかもしれません。玉型によって、似合う顔の形が変わるため、自分に合う玉型を知っておくだけでも今後役立つでしょう。また、玉型によって眼鏡だけでなく顔の雰囲気も変わるため、それぞれの玉型に合うシーンを紹介します。是非チェックして見て下さいね。

ウェリントン

ウェリントン

逆台形型のウェリントンフレームは、ジョニー・デップなどの著名人が愛用したことで人気に火が付いた玉型です。縦幅があり、やや丸みを帯びた形です。レトロな印象がありつつ、かっちりしすぎない優し気な雰囲気があるのが魅力。男女問わず人気で、おしゃれな印象を与えます。シチュエーションを問わず様々なシーンでおすすめですが、主張しすぎない形なのでスーツスタイルのビジネスのシーンやオフィスカジュアルのシーンでおすすめです。

ボストン

ボストン

ボストンは、アルミを帯びた逆三角形の玉型です。ウェリントンと同じく、縦幅が長めで、ふっくらとした丸みがあるのが特長です。1950~60年にアイビーファッションで愛用されました。知的で落ち着いた雰囲気と、柔らかい印象を持っています。個性的なファッションにも、落ち付いたファッションにも合うので、カジュアルシーン、ビジネスシーンにもオススメです。個性的なフレームの太さや素材などでも印象が変わるため、自分に似合うフレームを探してみてくださいね。

ボスリントン

ボスリントン

ボスリントンフレームは、ボストンとウェリントンを融合した形のフレームです。丸メガネの上部を平にしたような形でリムとテンプル部分を繋ぐ部品が目立つデザインのものが多いのが特長。ややクラシックなデザインで、ビジネスシーンにもカジュアルなテイストにも合うのが魅力です。 顔なじみが良く、比較的多くの方に馴染みやすいため、玉型に迷っている方は一度自分の顔に合わせてみるといいでしょう。

スクエア

スクエア

縦幅の狭い長方形をしているのがスクエアフレームです。きっちりとした誠実な印象を与えるフレームで、フォーマルな場で好まれます。顔をシャープに見せる効果があるのもポイントです。デザインやカラーを上手く選ぶことで、清潔感のあるスッキリとした印象を与えることができますよ。

・ビジネスシーン、アウトドア向き

ラウンド

ラウンド

ラウンドは、その名の通り、丸いレンズの眼鏡です。ラウンドは、人を選ぶフレームだといえます。女性が身に付ければ柔和な印象に、男性が身に付けると芸術家のような個性的な印象にまとまります。柔らかいイメージのあるフレームのため、ハッキリとした顔立ちの方に特におすすめです。

オーバル

オーバル

オーバルは、強い印象がなく誰の顔にも合いやすい玉型です。目や眼鏡と調和しやすく、上品な雰囲気に仕上がります。フォーマルシーンやビジネスシーンにもマッチするため、どんな場でも身に付けられる汎用性の高いフレームを探している方は検討してみてください。

フォックス

フォックス

フォックスは両端が釣り上がっており、狐の目のような形の玉型です。1950年代にマリリン・モンローが身に付けており、一大ブームとなりました。レンズの目尻に向かって上に上がっているので、顔を引き締めてくれる効果があります。また、 顔をスッキリとシャープに見せ、知的な印象を与えます。

※眼鏡に関するこちらの記事もぜひご覧ください。

まとめ

最後までお読みいただきありがとうございました。眼鏡を選ぶ際のポイントをいくつか紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。眼鏡は小物ではありますが、顔の印象やファッション全体に大きく影響を及ぼします。フレームの素材・リム・玉型をポイントに、自分に似合う眼鏡を選んでみてくださいね。

今回は眼鏡の選び方について紹介しましたが、実はヴィンテージフレームと言われる中古の眼鏡の人気が高まっているのはご存じでしょうか。自宅にご家族のヴィンテージフレームが眠っているという方は、一度査定に出してみてもいいかもしれませんね。

モードスケープでは、クリーニングやお直しが必要なものでも可能な限り良いお値段をおつけできるように吟味しながらお買取りしております。汚れやダメージがあるものでも、リペアを施して販売することも可能ですので一度ご相談ください。 とりあえず値段だけ聞いて検討したいという場合は、LINE査定などで査定額を見積もることも可能です。お気軽にご相談ください。

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