サスティナビリティを追求するOUR LEGACYが目指すファッションとは
出典 grind-magazine.com
シンプルながら独特なディティール、素材を使ったデザインでファッション感度の高い男女から注目を集めるブランド「OUR LEGACY」。
衣服のサスティナビリティを常に追求しており、ファッションの環境問題がささやかれる現代に重要なコンセプトを掲げています。この記事ではOUR LEGACYのブランド背景やデザインの原点、サスティナビリティの点において重要な役割を持つ「ワークショッププロジェクト」での取り組みについて解説していきます。
新進気鋭のデザイナー
OUR LEGACYは、未来を見据えてアイテム作りをしているブランドです。流行を追わずに、クラシックなアイテムを作ることをコンセプトにしたブランドは多くあります。しかし、OUR LEGACYは、定番アイテムやクラシックアイテムにさらに価値をプラスすることをコンセプトとしています。
そんなブランドが誕生したのは、3人のデザイナーが歩んできた経歴や感性が大きく関わっています。ここでは、OUR LEGACYのコンセプトやデザイナーについてくわしく見ていきましょう。
OUR LEGACYのコンセプト
出典 www.houyhnhnm.jp
OUR LEGACYは、クラシックなアイテムに新しい価値をプラスしていくことをブランドの根底に掲げています。クラシックファッションをアップデートしていくことがコンセプトです。レガシーとは、遺産を意味する単語ですが、次の世代へ大事なものを残していくという意味を込めて生まれたのが、OUR LEGACYというブランドです。
OUR LEGACYは、過去のアイテムやサンプルをリメイクして発売するというサステナブルな取り組みも注目されています。そして、最初のコレクションは消費主義的なファッションへの反抗を込めて生み出されました。ファッション業界のマーケットに迎合することなく、真摯に洋服を作り続けています。
マルチな才能をもつデザイナーたち
出典 lagerlingsostermalm.se
OUR LEGACYは、クリストファー・ニーイング、ヨックム・ハリンが2005年にスウェーデンのストックホルムで始めたブランドです。リカルドス・クラレンは設立の2年後に経営に加入した人物で、現在は二―イング氏がクリエイティブ・ディレクター、ハリン氏がデザイナー、クラレン氏が経営面を担っています。
OUR LEGACY二ーイング氏とハリン氏は幼馴染として、アイスホッケーに熱中する学生自体を過ごしていました。ハリン氏は14歳~20代前半までは、ツアーを行うような本格的なミュージシャンとして活動しており、二―イング氏はグラフィックデザイン以外のアートについても勉強していました。
3人とも、ファッション業界に身を置いた経験がないままにブランドをスタートさせ、成功を収めています。
始まりはTシャツ1枚
OUR LEGACYの始まりは、1枚のTシャツです。現代人に最適なフィット感で調節された生地のメンズアイテムを求めていましたが、見つからず、自分たちで手掛けることを決意しました。最高のクオリティのTシャツに自分たちでプリントを施したのがOUR LEGACYの最初のアイテムです。
創業者の3人はファッション業界に身を置いたことがなかったため、フルコレクションが作れるようになるまでに時間をかけています。Tシャツ・シャツ・パンツと進化を遂げるように、手掛けるアイテムを増やしていきました。
2019年には待望のウィメンズラインを開始しました。メンズコレクションを完璧なものにしたいという思いで製作してきましたが、知識と予算のある状態で、作成したいと考えたのはウィメンズライン。アイテムのアイデアが浮かんだ時、メンズよりもウィメンズの方が良いと感じるなど、双方のアイデアが高まっていく、とハリン氏はインタビューで語っています。
様々なサブカルチャーからのインスピレーション
出典 safarilounge.jp
OUR LEGACYのデザインはサブカルチャーとの結びつきが強いのが魅力のひとつです。デザイナーであるハリン氏とニーイング氏の考え方や感性がサブカルチャーから強い影響を受けているからです。
OUR LEGACYのデザインが、控えめで軽やかなのは、着こなし方や他のアイテムとの組み合わせによって生み出される独自性を重んじているからでしょう。それは、ストリート文化やサブカルチャーとも通じる部分を感じることができます
どのようなサブカルチャーが彼らに影響を与えているのか、インスピレーションによってどんなデザインが誕生しているのかを確認していきましょう。
サブカルチャーからインスピレーションを受ける理由
OUR LEGACYのデザインがサブカルチャーから刺激を受ける理由は、デザイナーの経歴と感性が大きく関わっています。ハリン氏は、学生時代からミュージシャンとして活動しており、美的感覚や考え方は、アンダーグラウンドなハードコアミュージックと強く根付いていると語っています。また、ニーイング氏はアートを好み、勉強していました。
感性のバックグラウンドにサブカルチャーが関わっているため、アイテムをデザインする際もサブカルチャーによってインスピレーションを受けやすいのではないでしょうか。
デザインを彩る多様なサブカルチャー
デザインのインスピレーションとなるのは、音楽や芸術だけではありません。ハリン氏とニーイング氏は幼馴染で、学生時代はアイスホッケーに夢中でした。そして、スケートボードやスノーボードも好んでいるそうです。彼らの考え方や生き方に大きく影響を受けたスポーツ、とりわけストリートカルチャーは今でもデザインに大きく影響を与えています。
「ワークショッププロジェクト」
OUR LEGACYを知る上で欠かせないのは、ワークショッププロジェクトです。ワークショッププロジェクトとは、体験型のイベントを指しますが、OUR LEGACYのワークショッププロジェクトに注目することでクリエイティブな感性を垣間見ることができます。
9つのカテゴリーに分かれているワークショッププロジェクトですが、それぞれ特長があり、すべて一点ものとなっています。ここでは、ワークショッププロジェクトとはどのようなものか見ていきましょう。
ワークショッププロジェクトとは
出典 www.houyhnhnm.jp
ワークショッププロジェクトとは、洋服を作る際にでたはぎれなどを使って、新たな商品を作るプロジェクトです。洋服を作っていく中で、ごみを出さずに洋服を作るのは難しく、余計な生地が溜まっていってしまいます。しかし、OUR LEGACYの商品に対する、愛・情熱・新しいことに挑戦したいという気持ちから、古い材料を新しいものへ変えていくことを決意しました。
デザインを追及しながら、環境問題にも向き合いたいという思いを両立するためには、洋服作りの過程ではなく、再利用することに目を向けたのです。過去・現在・未来の3つを見ながら洋服作りをするのがOUR LEGACYというブランドです。
プロジェクトを彩る様々なテーマ
ワークショッププロジェクトは、下記のカテゴリーに分かれています。
クラフト | クリエイティブチームがアーカイブに新たに手を加えてリメイク |
---|---|
デッドストック | 売れ残ったアイテムを割引価格で販売する |
サンプル | 展示会や撮影のために作られたアイテムを販売 |
リサイクル | 「デッドストック」のアイテムに手染めなどの手を加える |
アップサイクル | 古い生地を組み合わせて現代風に仕上げる |
キッズ | アップサイクルと同じコンセプトでつくられた子ども服 |
レガシー | 顧客の古着を再販 |
リファレンス | ヴィンテージウェアの販売 |
デザイナー「ハンク・グルーナー」
出典 showstudio.com
OUR LEGACYを語る上で欠かせないのが、ハンク・グルーナーの存在です。グルーナー氏はビジュアルアーティストとしてブランドに参加していますが、元々は店舗で働く販売員でした。現在は、アーティストとしてアイテムのプリントを手掛けています。
現代風にアップデートしていくOUR LEGACYは、デザインも常に進化していきます。グルーナー氏のデザインは、ブランドにマッチしているだけではなく、進化し続けているのがポイントです。グルーナー氏があまり得意としないような要求をした場合でも、グルーナー氏らしいデザインで生み出される新しいものを楽しみながら作り上げています。それぞれがデザインを楽しみながらアップデートされていくのが、OUR LEGACYが現代に合わせた洋服を作れるポイントでもあります。
まとめ
最後までお読み頂きありがとうございました。OUR LEGACYは、流行に合わせてデザインをアップデートし続けているブランドです。サステナブルな取り組みが多く、今後も社会に求められるブランドであることは間違いありません。お手元に持て余しているアイテムがある場合には、査定してみるのもおすすめですよ。
そして、モードスケープでは、OUR LEGACYのお買取を強化しております!新しいアイテムの購入やテイストの好みの変化によって、OUR LEGACYを査定に出して見ようかなとお考えになることがあると思います。そんな時に、モードスケープにご相談していただければ全力でお力になります。とりあえず値段だけ聞いて検討したいという場合は、LINE査定などで査定額を見積もることも可能です。お気軽にご相談ください。
OUR LEGACYのお買い取り案内ページはこちら
モードスケープではOUR LEGACYの買取を強化しています。襟が大きめなデザインのコートやカーディガンなど、モヘア・ウールを用いたアイテムは非常に人気が高く高価買取いたします。お買い取りをご検討の際は、お気軽にご相談ください。
OUR LEGACYの買取について
この記事を書いた人
MODESCAPE
ブランド服専門の買取店モードスケープです。トレンドから過去の名作まで、ワクワクするブランドアイテムを販売・買取しています。ファッションに関する様々な記事・コラムを配信しています。