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改めてプリーツってなに?プリーツアイテムを末長く使えるようにするケア方法

2024年2月21日

プリーツ

改めてプリーツってなに?プリーツアイテムを末長く使えるようにするケア方法

スカート等のアイテムに多く使われ、イッセイミヤケやコムデギャルソンなど様々なハイブランドに取り入れられているプリーツ。例えばイッセイミヤケでは1988年からプリーツ製品への取り組みをスタートしておりPLEATS PLEASE ISSEY MIYAKE・HOMME PLISSE ISSEY MIYAKE等のプリーツに特化しているラインは芸術性・機能性の高いプリーツアイテムが揃っています。
このように多くの人気ブランドがプリーツアイテムを展開していますが、ケアや洗濯方法についてお悩みになったことは1度はあるのではないでしょうか。高値で買ったお気に入りのプリーツアイテムが型崩れなどしないか不安になりますよね。
この記事ではプリーツアイテムの加工法や素材、ケア方法について解説していきます。ケア方法にお悩みの方は是非チェックしてみてください。

プリーツとは

プリーツとは、折り目やひだを布に施す技法です。多くのファッションアイテムに使われ、近年ではハイブランドにもよく取り入れられています。制服などの身近なアイテムにも使われるプリーツですが、その歴史やメリットなどを知っている方は多くないかもしれません。ここでは、プリーツの概要だけでなく、世界から注目を集めるイッセイミヤケのプリーツアイテムの特徴などを見ていきましょう。

プリーツの歴史

プリーツとは、布に施される独特の加工の一つで、折り目やひだがつけられた布地を指します。プリーツとは英語の「pleat」に由来しており、プリーツは連続的に繰り返され、独特の美しさと機能性を兼ね備えています。

プリーツの歴史は古く、紀元前3000年頃の古代エジプトにまで遡ります。当時、プリーツは神の象徴としての衣服に用いられ、雲間から差し込む太陽光を表すものとして取り入れられました。神官や神の化身とされる人々がひだのあるスカート状の衣服を身につける姿が、古代の壁画にも描かれています。この時代のプリーツは、今日見るような精緻なものではなく、単純に布をたたんで折り目をつけたものでした

そして、プリーツの本格的な普及は中世ヨーロッパにさかのぼります。特に上流階級を中心に普及が進み、イギリスでは量産を可能にする技術が開発されました。これにより、プリーツはより一般的な衣類の要素として広く受け入れられていきます。
現代においてプリーツは、美しさと機能性から多くのファッションアイテムに取り入れられており、ハイブランドでも扱われています。

素材によって違う加工法

プリーツを作る加工方法は素材によって異なり、それぞれ特有の技術が用いられます。多くのプリーツ加工では、熱可塑性の性質が利用されています。熱可塑性とは、加熱によって素材が軟化し、成形が容易になる一方で、冷却すると再び固まる性質のことです。
特にポリエステルや合成繊維の混合率が高い生地に適しており、プリーツに熱を加えて一定時間保持し、形状を固定します。この方法により、プリーツは洗濯後もその形を保つことができ、長期間にわたって美しい状態を維持することができるのです。

一方、コットンや麻などの天然繊維、またはレーヨンやキュプラなどの再生繊維には熱可塑性がありません。これらの素材にプリーツを加工する際には、樹脂加工を施した上で高温処理を行うパーマネント・プリーツ加工が用いられます。この加工法により、天然繊維や再生繊維でもプリーツの形状を長持ちさせることができます。

さらに、ウールのような親水性のある素材には、水に濡れると折り目が取れてしまうという欠点がありました。ウール製のプリーツアイテムは、この問題を解決するためにシロセット加工が施されます。この加工法では、特定の薬剤を使用し、高温と湿度、そして圧力をかけることでプリーツを固定します。これにより、ウール製のプリーツアイテムも、適切なケアを行えば美しい状態を保つことができるようになりました。

プリーツアイテムのケアは、これらの加工方法と素材の特性を理解することが重要です。それぞれの素材に適したケア方法を知り、適切に扱うことで、プリーツアイテムの美しさを長く楽しむことができます。

イッセイミヤケのプリーツについて

イッセイミヤケのプリーツアイテムは、ファッション業界の中でも独特の存在感を放っています。1988年にプリーツファッションへの取り組みを開始して以来、常に多くのファッショニスタから注目されています。特に、1993年に立ち上げられたプリーツ専門のライン「プリーツプリーズ」は、斬新なアプローチと高度な技術が人気を集めるシリーズです。

プリーツプリーズの開発には、1980年代から白石ポリテックス工場が携わっており、一般的なプリーツ加工とは一線を画しています。通常、プリーツは生地に加工を施してから製品化されますが、プリーツプリーズでは、この手順を逆転させています。具体的には、布地を縫製した後にプリーツ加工を行うという手法です。また、通常のプリーツ加工が140℃で行われるのに対し、プリーツプリーズでは190℃から197℃の範囲で温度を調整し、独特のひだを作り出しています。
多様な特殊なひだの組み合わせや、服にしつけ糸を通したりねじったりするなどの熟練の手仕事、そして機械の絶妙な調整もファッション業界から高く評価されています。

また、プリーツプリーズは高機能のポリエステル100%素材を使用しており、この素材は伸縮性に優れ、柔らかな着心地を実現しています。これにより、どんな体型の人にも馴染みやすいのが特徴です。さらに、これらのアイテムは簡単に洗濯でき、アイロン掛けも不要なため、メンテナンスの容易さも魅力の一つです。
プリーツプリーズは世界的に高い評価を得ており、ユニークなデザインと技術は模倣品が出回るほどです。しかし、イッセイミヤケは模倣品に対して裁判で勝訴し、独自の技術を守り抜いています。このような背景が、プリーツプリーズがただのファッションアイテムではなく、一つの芸術作品として位置付けられる理由です。

世界から高く評価されるイッセイミヤケについてもっと知りたい方はこちらの記事もチェック!プリーツプリーズについても解説しています。

また、プリーツプリーズにメンズラインがあるのはご存じでしょうか。モダンで機能性の高いプリーツアイテムはメンズにこそ着こなしてほしいアイテムです。こちらの記事で詳しく解説しています。

プリーツのメリット・デメリット

イッセイミヤケのプリーツアイテムは、ありふれた布でも豊かな表情と立体感を演出できる点がメリットの1つです。プリーツ加工により、シンプルな素材も独特の雰囲気を持つ独創的なアイテムへと変貌します。
また、アイロンをかけずに着用できる利便性も大きな魅力です。プリーツはその形状を保つため、日常のお手入れが極めて簡単です。さらに、型崩れしにくく、シワができにくいという特性も、忙しい現代人にとっては大きなメリットと言えるでしょう。

一方で、デメリットとしては、製法によっては熱や圧力、水圧に弱いため、取扱いに注意が必要な点です。イッセイミヤケのプリーツアイテムは、その独特の加工方法により、特定の条件下では形状が変わる恐れがあります。例えば、高温での洗濯や乾燥、強い圧力をかけることは避けるべきです。また、プールの塩素や海水など特定の化学物質に長時間さらされることも、プリーツの品質を損なう原因になり得ます。
イッセイミヤケのプリーツアイテムのメリットとデメリットを理解し、適切なケアを行って日々のファッションを楽しみましょう。

タックやギャザーとの違い

ファッションの世界において、タックとギャザーはしばしば混同されがちですが、これらは異なる技法であり、それぞれが衣服に独特の美しさと機能性をもたらします。

タックは、生地を一定の幅で折りたたんで縫い付ける方法で、衣服に形状や構造を加えるために用いられます。この技法により、衣服には直線的かつ綺麗なラインが生み出され、身体の動きに合わせた快適なフィット感が実現されます。タックは主にスカートやパンツ、ブラウスのウエストラインなどに見られ、細かな調節が可能です。特定の部分にアクセントを加えたり、体型に合わせたサイジングを行うのに適しています。

一方、ギャザーは、生地を寄せ集めて膨らみを持たせる技法です。この方法では、布地を一箇所に集中させることで、ふんわりとしたボリュームや動きが出る効果が得られます。ギャザーは特にスカートや袖口、ドレスの裾などに用いられ、ロマンティックで柔らかな印象を与えます。ギャザーの特徴は、その自由度の高さにあり、布地の量を調節することで、異なるボリューム感を演出することが可能です。

これらの技法によって作られるプリーツアイテムのケアには、それぞれ異なる注意点があります。タックの場合は、折り目のラインを保つために、丁寧にアイロンをかける必要があります。対症的に、ギャザーの場合は、生地の膨らみを保つために、洗濯後は手で軽く形を整えることが重要です。また、どちらの技法も生地の種類に応じた適切な洗濯方法を選ぶことが、長持ちさせるための鍵となります。

プリーツの種類

プリーツには、多くの種類があります。それぞれのプリーツが独特の表情をもっているため、どんなプリーツがあるか知っておくだけでアイテム選びの幅が広がります。ここれは、「ワンウェイプリーツ」、「ボックスプリーツ」、「インパ―テッドプリーツ」、アコーディオンプリーツ」について紹介していきます。

ワンウェイプリーツ

ワンウェイプリーツは、プリーツの中でも特にシンプルで洗練されたデザインを特徴としており、ファッションの世界で広く用いられています。
このプリーツは、名前の通り、ひとつの方向に布地のひだを折りたたむことによって作られます。その結果、生地には流れるような一方向のラインが生み出され、スタイリッシュで整然とした印象を与えます。
ワンウェイプリーツの最大の魅力はそのシンプルさにあります。ひだが一方向に流れることで、洗練された外観が生まれ、着用者にすっきりとしたシルエットをもたらします。

ボックスプリーツ

ボックスプリーツは、その名の通り箱のような形状のひだを連ねることで特徴付けられるプリーツの一種です。このプリーツは、生地を平行に折りたたむことで立体感のあるデザインを生み出し、服に豊かなボリュームと動きを加えます。

ボックスプリーツの魅力の一つは、そのほどよい立体感にあります。プリーツの深さを調整することで、服に適度なボリュームを加えることができ、着用者の体型に合わせたシルエットの調整が可能になります。また、このプリーツは動きやすさも提供するため、メンズシャツの背面など、肩まわりの動きをスムーズにするためのアイテムにも適しています。ボックスプリーツが施されたシャツは、動きやすさとスタイリッシュな見た目を両立させ、ビジネスシーンやカジュアルな場面での着用にも最適です。

インパーデットプリーツ

インパーテッドプリーツは、クラシカルな印象で知られるプリーツです。このプリーツは、ひだ山を突き合わせることによって作られ、独特の逆ひだの形状を持っています。ボックスプリーツを裏側から見たような形となり、衣服に深みと個性を与えるデザインです。

インパーテッドプリーツの特徴は、繊細で精緻な外観にあります。ひだ山を突き合わせることで生じる逆ひだは、衣服にクラシカルかつ洗練された印象をもたらします。このプリーツは、スカートやドレス、ブラウスなど様々なアイテムに用いられ、それぞれの服に独自の魅力を加えます。特に、フォーマルな場面やエレガントなスタイルを好む方に適しており、その優雅な雰囲気は多くのファッショニスタから高い評価を受けています。

アコーディオンプリーツ

アコーディオンプリーツは、その名の通りアコーディオンのような細かいひだが特徴のプリーツ技法です。均一で幅の狭いプリーツは、主にスカートなどのファッションアイテムに用いられ、独特の美しさとスタイリッシュさを演出します。

このプリーツは均一かつ細かいひだが特徴です。細やかなプリーツは、着用すると縦のラインを強調し、スッキリとした印象を与えることができます。このため、アコーディオンプリーツは体型を美しく見せたい方に特におすすめのデザインです。また、動くたびにひだが美しく波打ち、エレガントな動きを演出することができます。


プリーツのケア方法

プリーツアイテムを長く美しく愛用するためには、しっかりとケアしていくことが重要です。ここでは、プリーツアイテムの着用時の注意店や保管時のポイント、洗濯方法についてチェックしていきましょう。プリーツアイテムを持っている方はぜひチェックしてみてくださいね。

プリーツアイテムを着る際、保管時の注意点

まず、プリーツアイテムを着用する際には、座るときの姿勢に気をつけることが重要です。特にスカートなどの場合は、もも裏に沿わせて座ることで、プリーツの縦のラインが崩れるのを防ぐことができます。これは、プリーツの形状を長時間維持するための基本的なポイントです。

保管に関しては、プリーツのボトムスは専用のハンガーを使用し、形状を保つように吊るしておくことが望ましいです。縦のラインが崩れないようにするため、ハンガーの使用は効果的です。また、折りたたんで保管したい場合は、折れ目が大きくつかないように、ハンドタオルを挟んで優しく折り畳むことをお勧めします。

万が一プリーツが取れてしまった時は、ひだを元の位置に戻し、クリップや洗濯ばさみで留めます。その上で、当て布をしてアイロン掛けを行うことで、プリーツの形を修復することが可能です。ただし、濡れた状態での保管は避けるべきです。水分はプリーツの形状を崩す原因となり得るため、常に乾燥した状態で保管することが大切です。

また、プリーツの修正に蒸気アイロンを使用する場合は、直接アイロンを当てずに底面を少し離して使用し、たっぷりとスチームをかけることで、プリーツの形を整えることができます。この際、ひだが消えてしまわないように慎重に行うことが重要です。

プリーツの洗濯

プリーツアイテムはその特殊な構造から、洗濯には特別な注意が必要です。適切な洗濯方法を選択し実践することで、プリーツの形状を長期間保ち、美しさを維持することができます。

まず、プリーツアイテムの洗濯にあたっては、洗濯表示を必ず確認してください。これにより、水洗いが可能かどうかがわかります。水洗いができるアイテムの場合は、手洗いが推奨されます。手洗いは、プリーツの形を崩しにくく、アイテムを優しく丁寧に洗うことができます。水洗いができないアイテムの場合は、ドライクリーニングを選択することが重要です。

ドライクリーニングは、水を使わずに油性の揮発性有機溶剤に洗剤を加えて洗う方法です。これにより、型崩れやプリーツの形状の損失を防ぐことができます。自宅の洗濯機のドライコースとは異なり、専門のクリーニング店での処理が必要です。これは、プリーツアイテムの特性を考慮した適切な処理を行うためです。

洗濯機で洗えるアイテムの場合は、アイテムを裏返しにたたみ、洗濯ネットに入れて洗濯します。この際、洗濯ネットに入れたアイテムが平らになるように注意し、ドライコースで洗濯してください。脱水は短めに設定し、しわが残らないように吊り干しを行うことが望ましいです。

まとめ

最後までお読みいただきありがとうございました。
プリーツアイテムはケア方法や注意点を抑えておけば末永く使っていけるので是非普段のファッションにも取り入れてみてはいかがでしょうか。プリーツアイテムの種類や素材を理解していくと、ファッションのバリエーションが広がっていくかと思います。もしご自身でのケアや洗濯が不安な場合はクリーニング店にも相談してみてくださいね。

プリーツアイテムはイッセイミヤケなどのハイブランドにも多く取り入れられており、モードスケープでも買取を強化しております。お買取に出す前にこの記事でまとめたケア方法を実践していただくことをおすすめいたします。ご相談していただければ全力でお力になります。とりあえず値段だけ聞いて検討したいという場合は、LINE査定などで査定額を見積もることも可能です。お気軽にご相談ください。

 

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この記事を書いた人

MODESCAPE

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