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RIDGE MOUNTAIN GEAR: 山と日常をつなぐ革新的なギア

2025年2月26日

RIDGE MOUNTAIN GEAR: 山と日常をつなぐ革新的なギア

RIDGE MOUNTAIN GEAR: 山と日常をつなぐ革新的なギア

山での活動と日常生活の両方で使えるギアを提供する「RIDGE MOUNTAIN GEAR」。製品は国内工場で生産されており、素材使いやクオリティの高さから本格的なハイカーからも根強い支持を得ています。特に小物類は充実しており、バッグや帽子は普段使いしやすいシンプルなデザインとなっています。

この記事では、RIDGE MOUNTAIN GEARを立ち上げたデザイナーの経歴をはじめ、高品質なアイテム生み出す工場やアイテムの特徴を詳しく解説していきます。

RIDGE MOUNTAIN GEARとは?

日常生活にも自然と溶け込むデザインが特徴で、アウトドア愛好者のみならず、多くのファッション好きからも愛されるブランドです。ここではブランドの概要やデザイナー、ものづくりについて深く掘り下げていきます。

RIDGE MOUNTAIN GEAR

ブランド概要

RIDGE MOUNTAIN GEARはデザイナー黒澤雄介氏によって立ち上げられたアウトドアブランドです。 「日常と山の境界をなくしたい」というブランドコンセプトは黒澤氏自身の経験に基づいて生まれました。山登りが趣味だった黒澤氏は登山用の服装が「いかにも登山らしい」と感じられることに、違和感を抱いていました。その経験から、アウトドアでも日常でも違和感なく着られるウェアを作りたいと考えたことが、ブランドを立ち上げるきっかけとなります。

ブランドの原点は、2014年ごろに黒澤氏が個人的に制作した登山用ウォレット。当時「MYOG(Make Your Own Gear)」と呼ばれる、アウトドアギアを自作して使うムーブメントが流行しており、この影響を受けて黒澤氏はポーチやサコッシュなどのアイテムを制作し始めます。2019年にはアウトドアブランドとして本格的に活動をスタート。現在、日本国内の50店舗以上で取り扱われており、中国や台湾、フランスなど海外でも展開されています。また、神奈川県逗子市にあるアトリエは定期的に一般公開されており、サンプル品の試着や製品を購入がすることが可能です。

デザイナーの経歴

1980年生まれ、群馬県出身。中学生のころ、4歳上の兄の影響でスケートボードに夢中になり、高校時代は裏原宿カルチャーに没頭しました。この時期からファッションへの感性が刺激され、東京モード学園ファッションデザイン学科に進学します。卒業後はアパレルメーカーに勤務し、パタンナーや生産管理を担当。
さらにOEM企業では、セレクトショップ向けのオリジナル製品の製造や企画にも携わります。

黒澤雄介
出典 store.yamap.com

アパレル業界で働く一方で、趣味の登山を楽しみながら、自身のブログに写真や自作アイテムを公開していました。そんな中、道具を極限まで軽量化しながら自然を楽しむ登山スタイル「UL(ウルトラライト)」を提唱する、アウトドアブランド「山と道」と出会います。当初は山と道のユーザーでしたが、代表の夏目彰氏との登山を通じて交流を深め、黒澤氏のアパレルや登山の知識を評価されるようになります。その結果、フィールドテストやサンプル制作を任されるまでに至りました。

そして、2015年に正式に山と道に入社。2019年に独立するまでの4年間は企画から製造、販売など、すべての作業を手がけます。RIDGE MOUNTAIN GEARはこの経験によって培われた知識や技術を基盤にしていると、黒澤氏は語っています。

製品に対するものづくり

機能性とデザイン性を兼ね備えた製品は街中での使用はもちろん、アウトドアにも対応できる万能なウェアです。例えば「Basic Long Sleeve Shirt」はとてもシンプルでタイムレスなデザインのウェアですが「COOL DOTS」という高機能素材を採用しています。速乾性や通気性に優れ、汗をかいてもすぐにドライな肌触りを保ちます。

また、従来のアウトドアウェアでは生産地が公表されることはあっても、製造工場まで明らかにされることはほとんどありません。しかし「製品がどのように作られ、どんな職人が携わっているのかを知ってほしい」という思いから、RIDGE MOUNTAIN GEARでは製品ごとに製造工場を公開しています。

さらに、製作を依頼する工場にも強いこだわりがあり、単にコストだけで工場を選ぶのではなく、専門性の高い工場に依頼することを重視しています。シャツを長年扱ってきた工場に製作を依頼すれば、その知識や技術を活かして、製品をより良くする提案が工場側から出ることも。将来的には、工場そのものを「1つのブランド」として認識されることを目指しているそうです。


信頼のおける国内工場で生産

前述したように、RIDGE MOUNTAIN GEARは生産する工場も特別なものです。ここでは各アイテムごとに振り分けられている工場をピックアップし、ご紹介していきます。

アイテム 工場の特徴
シャツ シャツの製作を担うのは、2000年に設立された青森県黒石市の有限会社ファッション工房黒石です。
従業員は約50名と小規模ながら、国内の有名ブランドのシャツを手がけており、その製作枚数は年間6万枚に達します。
カットソー カットソーは青森県津軽市にある株式会社Pioの青森ファクトリーで生産されています。同社はもともと墨田区で創業しましたが、1999年に青森ファクトリーを設立し、現在もカットソーを主力として生産を続けています。
製作には「フラットシーマーマシン」と呼ばれる、接ぎ目をフラットに仕上げる特殊なミシンを使用。どの工場でもこのマシンが使えるわけではなく、熟練された技術を必要とします。
パンツ 宮城県登米市にある株式会社スライブモードはパンツやスカートの製造を主力とする工場です。スライブモードの特徴は、国内のハイファッションブランド向けに製品を手がけるほどの高品質なものづくり。
一般的にボトムスの製造はコストの安い東南アジアなどの海外工場に委託されることが多いですが、スライブモードは高品質を追求し、国内生産を通じて顧客の信頼とブランド価値を高めています。
バッグ 兵庫県豊岡市にはバッグに関する会社が180社以上あり、バッグの産地として有名です。そんな豊岡市にある株式会社木和田正昭商店で、RIDGE MOUNTAIN GEARのバッグは製作されています。
この工場は1959年に創業し、熟練された技術により「豊岡鞄」としても認められています。特許庁が地域ブランドとして認める「豊岡鞄」は、14項目にも及ぶ厳格な審査をクリアした製品にのみ与えられる称号です。
帽子 RIDGE MOUNTAIN GEARの帽子製作をすべて担うのは、1935年に創業した株式会社島田です。香川県観音寺市豊浜町に工場を構え、メイドインジャパンならではの繊細な技術力を提供。
他のウェアとは異なり、帽子の縫い代はわずか4mmと狭く、裁縫には卓越した精度が求められます。この工場では製品の仕上がりにバラつきがほとんどなく、常に同じクオリティーを実現しています。
Dyneema素材の一部雑貨 有限会社内野は茨城県神栖市にある、1989年に創業されたバッグやポーチをメインとする縫製会社です。RIDGE MOUNTAIN GEARでは「Dyneema」を用いた、ほとんどの製品がこの会社で作られています。
Dyneemaはバックパックやテントにも使われる、超高分子量ポリエチレン繊維で構成される素材です。軽量な上に耐久力性に優れているのが特徴。裂けに強い特性を持つことから、強靭な素材としても注目を集めています。
タオル タオルの生産地で有名な愛媛県今治市に工房がある、工房織座。100年以上前のシャトル織機を独自に改良したもので生産しています。
この織機は手織りに近い繊細な風合いを生み出すことができ、独特で味わい深いタオルが仕上がります。
グローブ 香川県東かがわ市を拠点に、1977年に創業した株式会社フクシン。グローブや靴下などのウォームギアを中心に製造しています。
RIDGE MOUNTAIN GEARのグローブではフリースの進化系とも呼べる「POLARTEC POWER GRID」素材を採用。独自のグリッド構造によって、従来のフリースよりも優れた吸水速乾性を実現しています。もちろん、保温性と軽量性も備えており、アウトドアアクティビティに欠かせないグローブとなっています。
ネックゲイター 株式会社ドリームハウスは徳島県阿波市にある、メンズ・レディース・キッズ向けに衣料品を生産する会社です。RIDGE MOUNTAIN GEARではニュージーランド産メリノウールを100%使用したネックゲイターを製作しています。
高い保温性と通気性があり、ニットでありながら洗濯機洗いも可能。日常使いでも、重宝するアイテムとなっています。
眼鏡ケース RIDGE MOUNTAIN GEARの眼鏡ケースを手がけるのは兵庫県西脇市にある、株式会社ユタックスです。展示会での出会いがきっかけとなり、製品化が実現しました。
この眼鏡ケースの最大の特徴は、接ぎ目のないシームレスなデザイン。そのシンプルさが、洗練されたミニマルな印象を際立たせています。
ブランケット 岐阜県岐阜市で裁縫加工業を営む株式会社サンシステム。同社が手がける中綿を使用した高機能ブランケットは、防寒具として最適です。このブランケットは、表地・裏地ともに20デニールの「TORAY Airtastic」を採用。
軽量でありながら、しなやかさと耐久性を兼ね備えています。中綿には「POLARTEC POWER FILL」を使用しており、化学繊維ならではの高い保温性を発揮。 ダウンに匹敵する暖かさが特徴です。

機能的な衣類から豊富な雑貨を紹介

アウトドアにも日常使いにも最適なRIDGE MOUNTAIN GEARは、機能性を重視した衣類から便利な雑貨まで幅広く展開。おすすめアイテム10選をご紹介します。

Basic Long Sleeve Shirt

Basic Long Sleeve Shirt

RIDGE MOUNTAIN GEARの定番アイテムとして支持されている「Basic Long Sleeve Shirt」。
縦横に伸縮するCOOL DOTSを採用し、ストレスフリーな着心地を実現しています。さらに、2022年以前のCOOL DOTS製品と比較して、通気性が大幅に向上。
より快適に着用できるようアップデートされています。

Merino Basic Tee

Merino Basic Tee

メリノウール天竺を100%使用した「Merino Basic Tee」。毛羽立ちの少ない優しい肌触りで、長袖・半袖ともに展開しています。素材の特徴は優れた保温性と通気性。また、紫外線をカットしてくれる効果もあります。ニットですが、洗濯機洗い可能なのも嬉しいポイント。

Basic Hike Pants

Basic Hike Pants

ハイキングでもデイリーユースでも馴染む「Basic Hike Pants」には、黒澤氏ならではのこだわりが詰まっています。一般的なストレッチ素材のパンツでは、長く履くうちに膝部分が「膝抜け」と呼ばれる状態になり、シルエットが崩れてしまうことがあります。
これを防ぐため、あえてノンストレッチ素材を採用しているのです。その代わり、ヒップから膝にかけてゆとりをもたせたサイジングになっているため、動きやすく窮屈さを感じさせません。

Basic Cap

Basic Cap

ベーシックと呼ぶにふさわしい、6枚接ぎのキャップ。つば部分は風の影響を受けすぎず、日を防ぐには丁度いい絶妙な長さに設計されています。定番モデルには東レの「STUNNER」を採用。撥水性と防風性に優れ、機能性も抜群です。さらに、好評を受けてメッシュ・ヘンプ・コーデュロイ・フランネルなど、さまざまな素材でも展開されています。

Earmuff Cap

Earmuff Cap

耳までしっかり覆える「Earmuff Cap」。透湿性に優れており、汗をかいても内部が蒸れにくく、快適な被り心地を保ちます。サイズはドローコードで調整でき、さまざまなサイズにフィットします。素材にはPOLARTECシリーズのPOWER STRETCHとWIND PROを採用。さらに、メリノウール仕様も展開されています。

Enough Hat

Enough Hat

Basic Capからインスパイアされて誕生した「Enough Hat」です。ブリム型のデザインで、日差しから目や耳をしっかり保護。また、ブリム部分の角度を調整することで、キャップやチロリアンハットのような形も作ることができ、3WAYの被り方が楽しめます。素材にはCOOL DOTSやメッシュタイプも展開しており、さまざまなシーンで活躍します。

Stuff Sack

Stuff Sack

RIDGE MOUNTAIN GEARの定番バッグ「Stuff Sack」。ブランド創設初期から展開され、多くの支持を集める人気シリーズです。素材にはDyneemaの「CT2K18」を採用。
型番が変わると厚みが異なるため、過去にいくつか別の型番でリリースされてきましたが、現在は長年使用されてきたCT2K18に戻っています。

Tri Pack

Tri Pack

小ぶりながらもメインポケットの他に、内ポケットや外ポケットも搭載したバッグ。コーデュラナイロンを採用した、裂けにも強い、耐久性のあるアイテムが完成しました。2024年にリリースされた「Tri Pack」ではアジャスターテープが10cm長くなるように改良がされています。

One Mile

One Mile

本体とフロントポケットを合わせると、収納容量は約16リットルにもなる大容量のバックパック。素材には「X-Pac VX21HS」を採用しており、アウトドアから日常使いまで、十分な耐久性を発揮します。さらに、別売りの「Chest Increase」や「Side Increase」を取り付けることで、カスタマイズも可能です。

Case

Case

S、M、Lサイズで展開されるスタッフサック。50デニールのポリエステルを採用しており、十分な耐久性を誇ります。バックパック内の荷物を整理する収納袋としてはもちろん、睡眠時には枕としても活用可能です。


まとめ

最後までご覧いただきありがとうございます。アウトドアブランドのアイテムを日常に取り入れることに抵抗がある方もいらっしゃると思いますが、ご紹介したように機能性がありながらもシンプルなデザインが多いのがRIDGE MOUNTAIN GEARです。ちょっとした小物を普段のコーディネートに取り入れてみてはいかがですか?ぜひ一度、その魅力を体験してみてください。

モードスケープではRIDGE MOUNTAIN GEARの買取を強化しています。アイテムの価値を適正に反映し、最高額を見出す査定をいたします。FETICOのアイテムを売りに出すか迷っている場合にも、是非モードスケープにご相談下さい。とりあえず値段だけ聞いて検討したいという場合は、LINE査定などで査定額を見積もることも可能です。


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RIDGE MOUNTAIN GEARの買取について

この記事を書いた人

小川剛司 (MODESCAPE 編集部)

ライター・ファッションモデル。学生時代のアルバイトからファッションの世界へ。大手セレクトショップの販売員、ECスタッフを経て、長年携わったアパレルの経験と知識を活かしWEBライターに。数々のファッションマガジンサイトで執筆を行い、メンズ・レディース問わずおしゃれを発信しています。現在は韓国を拠点にモデル活動しており、更なるファッション知識を探求中! Instagram:@t_t_k_k_s_s

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