THE ROWのオルセン姉妹が「実力派デザイナーになるまで」を徹底解説!
世界中のファッショニスタから圧倒的な支持を得ているTHE ROW。THE ROWのデザイナーである「オルセン姉妹」という名前は一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか? オルセン姉妹はアメリカで最も裕福な20代と言われ、実はTVドラマで子役としても活躍していたセレブ姉妹なんです。
そんなTHE ROWのデザイナーであるアシュリー&メアリー・ケイト・オルセン姉妹にスポットを当て、THE ROWを立ち上げるまでの2人の生い立ちや、THE ROWがはじまるきっかけなど、実力派デザイナーへと上り詰めた背景について解説していきます。
オルセン姉妹の生い立ち
オルセン姉妹は、日本でも有名なアメリカのTVドラマで一躍有名になった姉妹です。ドラマによって、非常に注目され、彼女たちの私生活やファッションもメディアに大きく取り上げられることとなります。ドラマ内でのファッションだけではなく、私服も大きく取り上げられ、ファッション業界にも存在感を示すようになっていきます。それでは、オルセン姉妹の生い立ちについて、くわしく見ていきましょう。
出典 lofficielusa.com
ドラマ『フルハウス』でデビュー
オルセン姉妹のキャリアのスタートは、日本でも有名な『フルハウス』から始まっています。1980年代〜1990年代に放送された連続ホームコメディ『フルハウス』のミシェル・タナー役として生後9ヶ月でデビューしました。
当時、労働法によって、子どもが出演する際に20分ごとの休憩が必要だったため、双子によって交互にひとつの役が演じられました。ひとつの役を二人が演じていたことは、当初は伏せられていましたが、人気が高まり、プレスツアーが行われたことによって、双子で演じていたことが明るみに出て、注目を集めるようになったのです。
オンオフでもお揃いの服
『フルハウス』のミシェル・タナーのファッションが、同じ世代の女の子達に支持されたことによって、プロデューサーらはファッションにも焦点を当てました。そして、オルセン姉妹のオフスクリーンでのファッションにも注目が集まるようになります。
彼女たちは、オンでもオフでもお揃いや色違いの服を身に付けていると有名でした。誰にでも取り入れやすく、親からも好感度の高いファッションスタイルだったことも流行した要因のひとつでしょう。サブリナパンツやチョーカーネックレスなど、同年代のファッショントレンドを作り出してきました。
過去には多数のブランドを立ち上げる
映像作品だけではなく、ファッション業界にも強い存在感を示すオルセン姉妹は、複数のブランドを手掛けています。THE ROWだけではなく、エリザベス&ジェームズといったファッションブランドを手がけるほか、米国デパート大手J.C.ペニー専売のオルセンボーイやTシャツブランドのスタイルミントなどを立ち上げました。それぞれのブランドでの見せ方やこだわりを追及してきたことが、彼女たちのデザイナーとしてのキャリアに繋がっています。
オルセン姉妹の転換期
俳優として、人気の高かった彼女たちがデザイナーとして活躍するようになるまでに、大きな転換期がありました。一つ目は、ファッションに関わることを考え始めたきっかけとなった「俳優業の一時中断」。そして、二つ目はオルセン姉妹のファッションがさらに広く認知されるようになるきっかけとなった「ボボ・スタイルの提唱」。最後が、THE ROWに繋がる試みである「完璧なTシャツ作り」を目指したプロジェクトです。では、見ていきましょう。
出典 grazia.co.in
俳優業を一時中断
オルセン姉妹は、大学入学を見据えて一時俳優としてのキャリアを中断させます。数年後、俳優として引退宣言をした際、アシュリーは「このままエンターテイメント業界にいるべきなのか」をこの時期に考え始めたと語っています。俳優業への興味だけではなく、他の道への興味が大きくなり、自分の可能性について深く考えるようになりました。
後に、クリエイターとして何か新しいものを作り上げることを探求したいと考えていたと語ります。しかし、俳優業を休んでいる間でも世間の彼女たちへの関心は尽きず、パパラッチに追われながら、ニューヨーク大学の学生として生活を送ります。
ボボ・スタイルを提唱
大学生時代にオルセン姉妹が着こなしていたファッションスタイルは、ボボ・スタイル(ブルジョワ・ボヘミアンの略)として同世代の若者たちに強い影響を与えました。パパラッチに追われながら生活をしていたオルセン姉妹は、大きめのサイズのカーディガンやマキシスカートを身に包み、目立たないような服装をしていました。
このオーバーサイズのカーディガン、マキシスカートのレイヤリングをニューヨーク・タイムズが「ボボ・スタイル」と名付け、彼女たちのファッションが広く認知されるようになったのです。特に、富裕層に嫌悪感を抱く若者から共感を得て、彼女たちのボボ・スタイルを真似するようになったのです。
「完璧なTシャツ作り」を目指したプロジェクト
ファッション業界に存在感を示すようになったオルセン姉妹は、完璧なTシャツを作り上げることに情熱を注ぎます。 2005年に「自分たちが着たいから」と、チャリティーの一環として2人が個人的に着るために制作することとなった、完璧なTシャツを作り上げるプロジェクトを始めました。フィット感を追及するために、すべての体型や年齢の女性でデザインをテストし、フィット感の共通性を導き出しました。このプロジェクトは、THE ROWにもつながっていきます。
Tシャツにこだわった理由は、彼女たちの内面の特徴にも関係しています。彼女たちは、控えめでつつましくあるよう教育を受けてきました。この背景によって、シンプルでミニマルなデザインを好み、デザインにもその特徴が現れていると英誌『アイディー』で語っています。
THE ROW立ち上げ
デザイナーとして最上のものを作るために立ち上げられたTHE ROWには、オルセン姉妹のこだわりや生き方が詰まっています。THE ROWが設立されるきっかけとなったTシャツは、ブランドとしても力を入れて製作しています。Tシャツだけではなく、コートやボトムスといったアイテムも素材やシルエットにこだわって作られており、高い人気を得ています。ここからは、THE ROWの人気の理由や注目すべきポイントをさらに解説していきます。
出典 thecut.com
「上質なTシャツを作りたい」
完璧なTシャツを作り上げるプロジェクトを遂行したことで、さらに上質なTシャツを作り上げたいと考えたオルセン姉妹が立ち上げたのがTHE ROWというブランドです。ラグジュアリーなTシャツを作ることからスタートしたブランドですが、トータルブランドとして次々にアイテムを発表していきます。
上質な素材使いや、ミニマルで洗練されたデザインが特徴で、着心地の良さと無駄を削ぎ落したデザインは多くの女性から支持されています。THE ROWというブランド名は、名門ビスポークテーラーが軒を連ねるロンドンのサヴィル・ロウに敬意を込めてつけられたと言われています。
圧倒的な支持を得ている理由
THE ROWのアイテムが圧倒的な支持を得ている理由のひとつに、着心地の良さ、フィット感が挙げられます。THE ROWのアイテムは、オーダーメイドと同等の品質を目指しており、最高品質の素材を使って、体にフィットするアイテムを作ることを大切にしています。フィッティングを重ね、シルエットを何度も遂行して作られているため、既製品でありながらどんな体型にもジャストフィット。
また、それぞれのアイテムごとに素材を厳選しており、素材によるフィット感の違いも計算されています。素材とフィット感にこだわって、着心地の良さを追及しているのがTHE ROWのアイテムの最大の特徴であり、魅力でもあります。
Tシャツだけじゃない!最高級の素材とディテール
Tシャツを作ることから始まったTHE ROWですが、バッグやシューズなども非常に人気の高いアイテムです。中でもレザーアイテムは注目度が高く、上質な素材と実用的なデザインがポイント。希少なスキンは肌ざわりが良く、それぞれのデザインに合った皮革が使われています。
デザインは、シンプルで美しいシルエットを基本とし、ディティールにもさまざまな特徴があります。例えば、摩擦によって服がダメージを受けないような工夫が施された鞄やインソールにレザーを使用した上品な印象のトングサンダルなどです。バッグやシューズなどのファッションアイテムを作る際にも最高級の素材とディテールがポイントになっています。
オルセン姉妹を姉に持つエリザベス・オルセン
オルセン姉妹に深く関わる人物として挙げられるのがエリザベス・オルセンです。彼女は現在、ハリウッド女優として活躍していますが、オルセン姉妹のブランドにも関わる人物です。今後も活躍が期待される女優なので、オルセン姉妹や彼女たちが手掛けたブランドが好みの方はエリザベス・オルセンについても、チェックして損はないでしょう。
出典 people.com
子供時代から姉のアシュリーとメアリー=ケイトの作品に出演
エリザベス・オルセンは、オルセン姉妹とは3つ歳の離れた妹です。オルセン姉妹のブランドであるエリザベス&ジェームズのブランド名の由来となった人物です。オルセン姉妹の撮影セットに頻繁に出入りし、4歳の時に芸能界入りを果たしました。テレビ映画「How the West Was Fun」など、オルセン姉妹の作品に出演するようになったことがきっかけです。
学業を理由に芸能活動を一時停止しましたが、ニューヨーク大学の芸術学部、ティッシュスクール・オブ・アーツなどで、演技の勉強を続けており、卒業後は舞台を中心に活躍。7歳の頃から演技のレッスンクラスを受けているほど、演技が好きだとインタビューで語っています。2011年に『マーサ、あるいはマーシー・メイ』、『サイレント・ハウス』に出演し、若手演技は女優として注目されます。同年に、ロサンゼルス映画批評家協会の新人賞などを受賞してさらに注目を浴びました。
大作映画に出演しハリウッド女優へ
大転機が訪れたのは、2014年から。日本を代表する怪獣映画であるゴジラシリーズのリブート版『GODZILLA ゴジラ』のメインキャストに抜擢され、世界的に有名な女優となります。その後、マーベル作品の『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』にメインキャラクターであるワンダ・マキシモフ/スカーレット・ウィッチ役で登場。
2021年には、マーベルが初めて手掛けたドラマシリーズであるワンダビジョンに出演し、人気・実力共にトップクラスの女優であることを示しました。オルセン姉妹という有名人物を姉に持ちながら、自分の実力でハリウッド女優に上り詰めたエリザベス・オルセンの今後にも期待したいですね。
モードスケープでは、THE ROWのお買取を強化しております!
最後までお読みいただきありがとうございました。 今回はTHE ROWのデザイナーであるオルセン姉妹について解説させていただきました。 オルセン姉妹は、TVドラマで子役としてデビューをし、 THE ROWを立ち上げる以前にも複数のブランドを立ち上げた実力派デザイナーです。 THE ROWは、ウェアはもちろん、サンダルやブーツなどの靴からバッグなどのレザー小物まで、世界中の大人の女性たちを引き付けています。そして、2018年にはメンズウェアのコレクションもスタートさせるなど、今後もデザイナーオルセン姉妹とブランドTHE ROW、双方の動向に注目していきたいですね。
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この記事を書いた人
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